自分は家族に貢献できてないかも...子育てにおける父親の役割とは

男性の育休制度がより柔軟になり、父親の家事育児参画が必要という流れがある中で、改めて考えてみたい「父親の役割」について。

今回は共働きで忙しい中「家族に貢献できていないかも..?」と悩むパパに、アドラー式子育ての熊野英一さんが考える「父親の役割」について伝えてもらいます。

今まさに家族のために頑張っているパパたちにも、ぜひ読んていただければと思います。

自分の役割はママの代わりなのかと感じてしまう

質問者
2歳の息子を育てる共働き夫婦です。

産まれた時に育休を取って以来、家事も育児も楽しくやっているのですが、ふと考えた時に自分がやっていることはママがしていることのうち、一部を代わりにしているだけで全然できていないような気がしてきました。

「父親の役割」って何なのでしょうか?

まずは質問を聞いて、家族と真摯に向き合っている姿勢が感じられました。

それはとても素晴らしいことだと思います。

父親の役割とは何か、深い問いですよね。

父親の役割は人それぞれ

おそらく子どもの発達や成長、保育などの目線でいえば、父親が関わることで様々ないいところがあって、それを父親の役割と考えることもあると思います。

今回はアドラー心理学の観点で考える父親の役割について、伝えていきたいと思います。

すごくシンプルに言うと、父親の役割は人それぞれであると言えると思います。

一口に父親と言っても一人一人違いますし、家族の考え方などあります。

それを踏まえた時に「これが父親の役割だ」と特定の何かを指して言い切るものではないでしょう。

自分らしい貢献とはなにか?

人間は一人で生きていくことはできず、必ず他者との関係の中で生きています。

その関わる人と一緒に生きることを、アドラー心理学では「共同体感覚」といってとても大事にします。

そして、その共同体、ここで言えばそれは「家族」にあたりますが、その中で、自分らしく貢献していくことができている時に、居心地の良さを感じたり、居場所があると感じたたり、存在意義を感じられるものです。

おっしゃるように、家事や育児の多くはパパママどちらでもできることがたくさんあって、そもそも家事代行やベビーシッターなどのサービスを利用することも可能なわけで、その行為自体は誰かにしかできないかというとそうではないかもしれません。

もしかしたら、そんな中で自分が貢献していると実感できていないのではないでしょうか?

父親の役割は人によって違うものでいい

家族に限らず、会社やサークルなどで自分はどう役に立っているか?

わからなくなったことがある人はあなただけではないはずです。

むしろ、意外に多いのではないでしょうか?

誰かと比べてしまっていないか?

ご質問の中にママのことが出てきていますが、おそらく家事や育児に関して「ママはちゃんとできているのに、自分はそのサポートしかできていない」というように感じているのかなと感じました。

もしくは、あなたの周りにもっと家事や育児に貢献しているように見えるパパがいるのかもしれません。

いずれにしても質問のニュアンスからは、何か自分が見劣りしているように思いこんでいるのではないでしょうか?

家族に対する貢献の仕方もまた人それぞれです。

家事や育児をすること以外にも、お金を稼ぐことも、家族を笑わせたりリラックスさせたりすることも、貢献の方法の一つです。

そう考えると、あなたが貢献しているように見えるママや他のパパとは違うところであなたが貢献している可能性は十分にあります。

でも、それは気づきにくいところもあるでしょう。

なぜなら、あなた自身の主観で、あなた自身の価値観で判断しようとすると、きっとこうだ、という考え方のクセや、こうでなければいけないという思い込みなどが邪魔をしてしまうことが多いからです。

だからこそ、もう少し視野を広げて、何か一つの指標で誰かと比べることはやめた方がいいと思います。

周りの言葉に耳を傾けてみよう

先ほども言ったように自覚がなくても、あなたが貢献していることがあるケースは割とよくあることです。

なので、まずは妻に聞いてみるのはどうでしょうか?

自分では父親としてどう貢献できるかわからないけど、妻から見たらどうか?と。

それで気づけることもあると思います。

もしもその時にわかりやすい回答が得られなくても、その時はどんな形で貢献できるか一緒に考えてみるといいと思います。

もちろん妻以外にも友達や近くにいる人に聞いてみることもいいでしょう。

客観的に見ると、家事や育児をしているということは少なからず妻の負担が減っているわけで、その時点で貢献しているように感じます。

もしかしたらあなたが考えている貢献の定義のようなものが、かなりハードルが高いだけかもしれません。

自分が何かをした時に「ありがとう」と言われたことはありませんか?

それこそまさに貢献した時だと思います。

ただ、これはあくまで推測ですが、その感謝の言葉に対して「そんな大したことしてないのに」とか「自分なんてまだまだ」というように自分の価値観で判断しているような気もします。

妻をはじめ周りの人からの「ありがとう」に素直に耳を傾けて受け止められるようになると、もう少し自分が貢献していることに気づけるようになるのではないでしょうか?


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 父親の役割は人によって、家族によって、違うもの
  • もしかしたら、自分は貢献していると実感できていないだけかもしれない
  • 一人で考えるとわからなくなりがちなので、妻をはじめ周りの人の声に耳を傾けてみましょう

「自分はこんなに貢献しているんだ!」とは正直言いにくいですよね。

でも、自分は何もできていないと思ってばかりいると、精神的にもツラくなってしまうと思うので、もう少し自分を認めてあげることも大切なのかなと感じました。

また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。

こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!

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