子供がなつかないと悩む父親へ。子供の心をつかむための3つの極意

「平日はほとんど接する時間がないから子どもがなつかなくて…」そんな父親たちの声、よく聞きます。

では、ほとんど初対面でも子どもの心をつかむベビーシッターさんは、どのように接しているのか?

今回はベビーシッターとしても活躍するお笑い芸人で、二人の女の子のパパでもあるポリスじろうさんに、子どもたちの心をつかむコミュニケーションに関する3つの極意を聞きました。

子どもと先輩芸人はよく似ている?

お笑い芸人 ポリスじろうさん

今年2月、日本橋ガレリア・コミュニティスペースで行われた「Sono-mama family Holiday」(ソノママ・ファミリー・ホリデー)。

パパしるべ編集長の杉山錠士も登壇したこのイベントで、MCを務めたクック井上。さんと「ツインクル」というお笑いコンビを組む、ポリスじろうさん。

普段はベビーシッターとしても活躍していて、チャイルドコーチングなど子育てに関する資格をもっている保育芸人なんです。

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今回は、そんなポリスさんが普段、子どもたちとなかなかうまく接することが出来ないパパたちに向けて、子どもとのコミュニケーションを取るための極意を聞きました。

子どもの心をつかむ極意その1:子どもの話は忘れない

ベビーシッターで行ったご家庭のお子さんは、本当にいろいろなタイプがいます。

ベビーシッターに慣れていて「ああ、今日はこの人ね」という感じでスッと受け入れてくれる子もいますが、なかなか心を開いてくれない子も少なくない。

いきなり友だちのように仲良くなるのは難しいですが、心がけていることは、その子がしていることや話してくれたことをちゃんと覚えることです。

例えば、その子が「電車が好き」と話していたら、まずは、その話をよく聞きます。

どこが好きなの?どの電車が好きなの?そして、しばらく別のことをしたあと、一緒にお絵描きをするときなどにその子が好きな電車を何気なく描いてみる。「これ好きだってさっき言ってたよね」という感じです。

また、もしまた同じ子のところに行くとしたら、その子が好きだって言っていた電車の本を持って行ったりするみたいなこともするとか。

自分の話していたことを覚えていてくれるってうれしいじゃないですか。

それだけで距離はグッと縮まると思います。

でもこれが結構大変なことなんですよね。

子どもから「パパ、この間も言ったじゃん!」と言われたことがある人は多いと思うのですが、やっぱり大人は仕事のこととかいろいろ覚えないといけないことがあるから、よほど興味を持って話を聞かないと覚えていられないですよね。

でも、これが大事なんです。

考えてみたら、これって自分が先輩芸人と近づくためにしていることと同じだったんです。

先輩が「あのお店がおいしかった」って話していたら、その店に行って話題を作って次に会ったときに話すと喜んでくれる。

「スニーカーにハマっている」と言っていたら、自分もスニーカーを買ってみて見せると喜んでくれる。

話したことを覚えていてくれることが嬉しいのは子どもだけじゃないですよね。

真剣にその人と距離を縮めたいと思っていたら、そのくらいできるのかなと思います。

子どもの心をつかむ極意その2:訂正はノリツッコミ

ベビーシッターは基本的に親御さんから、「こんなことをしてほしい」というオーダーをされることが多いです。

例えば、宿題をやっておいてほしいとか、夕飯は食べさせておいてほしいとか、いろいろなことをお願いされるわけですが、全然やってくれないこともあります。

宿題するために渡した鉛筆を投げちゃったりすることもありますが、そういう時って思わず「ダメ!」って言っちゃいそうになりますが、ここで芸人の本領を発揮して“ノリツッコミ”をするんです。

「そうそう鉛筆がぴゅーんってよく飛んで・・・って違うよ!」みたいな(笑)。

これが意外と効果的なんです。

いったん笑ってくれてから言うことを聞いてくれることがよくあります。

もちろん中には何度も繰り返す子もいるんですけど、そういう時には「3回まででやめた方が面白いよ」ってちょっと大人の事情を教えることもあります。

なんでノリツッコミが有効なのか考えてみたんですけど、やっぱり最初から頭ごなしに注意されると話を聞いてくれなくなっちゃうことが多いんだと思います。

ノリツッコミの良さは、いったんノルことで受け容れていること。

その上でこちらの伝えたいことを言った方が、きっと受けとめやすいんじゃないでしょうか?

わが子ならハグを8秒してほしい

子どもの心をつかむ極意その3:あえて失敗する

これもまたあまり言うことを聞いてくれないタイプの子に動いてもらうためによくやることなんですが、例えば片づけを全然してくれない子がいたとします。

そういう時は「もうしょうがないなぁ」とか言いながら僕がやるんですけど、「あれ?これ全然入らない」とか「どこにいれたらいいんだろう」とか独りで言いながらやってると「これはここにこうやって入れるんだよ!」と教えに来てくれることがよくあります。

子どもって大人の失敗が大好物なんですよね。

もちろん子どもにもよりますが、いつも大人に注意されているようなイメージがあるんだと思いますが、それができない人をみつけると「大人なのにそんなことできないの?」みたいに友だちみたいになる。

保育でも話すときにしゃがんで目線を合わせる方が話が伝わるといいますが、この場合は物理的にレベルを合わせているような感覚かもしれません。

時には二人ともうまくできなくて、一緒になんとかやってみよう、みたいに取り組むこともあって、これもまた仲良くなるきっかけになると思います。

8秒ハグの効果

スキンシップが大事だと言うことはみなさん知っていると思うんですけど、僕は8秒ギュッと抱きしめてあげるのが大事だと思っています。

人間って抱きしめて、愛情ホルモンや幸せホルモンが出るのに、それくらいの秒数がかかるんだそうです。

僕はそれを心がけて、わが子が悪さをしちゃった時とかケンカしちゃった時に「あの時は言い過ぎた。ごめん」とか言ってギュッとしています。

ベビーシッターの時も、「お子さんこんな頑張りましたよ。ほめてあげてください」と伝えて、子どもをハグしてもらうようにアドバイスすることもあります。

もちろん今は共働きの時代だし、シングルの人も増えてきています。

忙しいというのはわかるんですけど、やっぱり孤独で寂しい思いをしている子も多いので、親御さんは少しでもいいのでハグをしてほしいです。

ベビーシッターの僕と遊んでいても、子どもから寂しさは伝わってきますから。

どんなに忙しくても8秒ならできるんじゃないでしょうか?


素敵な極意を教えてくれたポリスじろうさんは、同じくパパやママの芸人さんたちと「ソニーお笑いパパ部」(通称:SOP)として活動しています。

そんなSOPが7月に工作イベントでスライム作りをやるそうです。

しかも、ただスライム作りをするのではなく、特別講師を招いて、長さ、面積、質量のお勉強もできるそうです!

SOPお笑い×子育てHOTライブ!

【日時】

2023.7.9(日)

  • 1部の渋谷は10:00〜11:30
  • 2部の中野は15:00〜16:30(※10分前開場)
  • 参加費 500円(工作キット、郵送費)

【会場】

  • 中野会場 南中野区民活動センター(東京都中野区弥生町5-5)
  • 上原社会教育館 渋谷区上原3丁目13-8

※保護者参加可

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