ワンオペで子どもを公園に連れてきたものの、なかなか楽しめないパパ。
そんなパパたちを救うため、パパしるべ編集部がスタートさせた公園での実証実験「オレのワンオペ秘密基地」。
第4弾は、初の関西開催!
大阪のシンボル、太陽の塔がある万博記念公園で行われた秘密基地の様子をレポートします。
幅広い世代が集まったことでわかったこととは?
「オレのワンオペ秘密基地」フランチャイズ展開!
パパしるべ編集長の杉山錠士です。
わが子を連れて公園に行ったときの経験と、パパしるべ総研でのアンケートから、公園でなかなか繋がりを持てないパパたちが多いことが発覚。
そんなことからスタートした実証実験「オレのワンオペ秘密基地」。
改めて説明すると、公園に受付を作りのぼりを設置。
遊びに来たパパたちに声をかけて、公園で遊んでいる間だけ、パパしるべがクラウドファンディングで作った一目でパパとわかる仲間の証「PAPATO」のリストバンドを身に着けてもらいます。
トイレに行きたいなど困ったとき、また孤独を感じた時に、同じグッズをつけている仲間に助けを求めたり、つながってもらえるきっかけを作ろう!ということです。
第4弾は、ついに関西初進出!
もともとこの企画は全国各地で実施したいと考えていましたが、なかなか編集部メンバーが地方まで行くことはできません。
もしも可能であれば、その現地で活動するパパコミュニティなどに協力してもらい実施出来たらと思っていました。
要は「フランチャイズ展開」です。
今回、その名乗りを挙げてくれたのがNPO法人ファザーリング・ジャパン関西のメンバー。
もともとこのサイト「パパしるべ」はファザーリング・ジャパンのプロジェクトからスタートしていますが、その関連団体であり、関西で活動している皆さんが企画の主旨に賛同してくれたのです。
本当にありがたい限りです。
会場は大阪のシンボル太陽の塔のすぐそば
編集部メンバーがいない状態で滞りなく実施できれば、いよいよ本格的に全国展開も目指せます!
事前の打ち合わせにも力が入ります。
ファザーリング・ジャパン関西の浅山さんが会場としてセレクトしてくれたのは、大阪万博のシンボルだった太陽の塔がある「万博記念公園」。
様々なアトラクションもあり、春には花見の名所としてにぎわうここは、地元の人たちが集まるというよりは、大阪近郊から幅広く人が集まってくる公園だそうです。
のぼりなど必要なグッズを郵送して、準備を進めていよいよ本番当日。
朝9時にメンバーが集合して設営が始まりました。天気は快晴。
ただ、集まった時点では日差しも弱く極寒の中でスタートを迎えたということです。
前回、横浜では寒さのせいで人が来ないということがあったので、不安が頭をよぎります。
入場ゲートから実施場所である太陽の塔に近いスペースまでは少しだけ距離があるので、ゲート付近に立て看板を置いてお知らせ。
さあ、準備は整いました。
果たして関西での初開催はうまくいくのでしょうか?
ワンオペ秘密基地ではシャボン玉が大人気!
朝10時のスタート時点では、それほど人出は多くなかったそうですが、関西メンバーとその子どもたちで遊びはじめたということです。
この日、関西メンバーが用意した遊びのアトラクションはおなじみのバルーンとシャボン玉。
ただ、このシャボン玉が普通のシャボン玉ではありません。
液に絵の具を溶かして作った「カラフルシャボン玉」!この発想はなかったです。
すると、大阪の青空を舞う色とりどりのシャボン玉と楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿を見て、徐々に人が集まってきました。
気温も徐々に上昇!受付にもパパたちがやってきます。
人が集まってくるとバルーン隊のペースも上がります。
次々と入るオーダーに応えるのが精いっぱいだったそうです。
幅広い層が集まる万博記念公園では、ワンオペのパパはほとんどいなく、おじいちゃんおばあちゃんも含めた家族連れが多かったとのこと。
いい感じで楽しい時間を過ごしていたところに、強敵が現れます。
この日、たまたま公園にやってきたのは、釣り竿を使った自作のアイテムで圧巻のシャボン玉パフォーマンスを見せる方。のちに調べるとこういった方のことを「泡師」と呼ぶそうです。
ほぼ市販のおもちゃで挑んだ関西メンバーによると「完全に持っていかれました」と、惨敗宣言。
とはいえ、この日は23人が実証実験に参加してくれて、楽しい時間を過ごすことには成功しました。
今回見えてきた課題
アンケートの回収率が低い
初の関西開催は、大きな事故や問題はなくメンバーたちもそれぞれ楽しめたということですが、いくつかの課題が浮き彫りになりました。
まず、アンケートの回収率がすごく低かったこと。
これは近隣の人たちだけでなく、遠くから来た人も多く、リストバンドを回収した際にアンケートをお願いはしたものの、サッと帰ってしまうケースが多く見られたことが影響していると思われます。
「あとでアンケートやっておいてくださいね!」とは言っても家に帰ってからでは忘れてしまうのも無理はありません。
アンケートの取り方や実施方法にはもう一工夫が必要です。
パパの孤独は伝わりづらい
また、そのアンケートの回収率にもつながるかもしれませんが、実証実験の説明がうまく伝わらなかったという傾向もあったそうです。
今までの実施では、ほぼワンオペでの公園経験があるパパたちが多く、公園でパパが孤独になってしまうことが多い話をすると共感してくれることが多くいました。
ですが、今回は家族連れやおじいちゃんおばあちゃんも多かったため、「え?パパってそんな感じなん?」という反応もかなり多かったそうです。
確かに、経験をしたことがないパパやその家族からすると、一人で公園に連れて行って仲間もいなくてトイレにも行けないといったことは想像しにくいのでしょう。
そう考えるとそもそもこの実験のスタートである「パパが繋がって協力して遊ぶ」という目的が、一定のパパにしか伝わらず、社会全体でパパが孤立しがちであるという現状がより生まれやすいのかもしれません。
どうやら男性の育児が進まないという問題の根源に近いところなのかもしれません。
ママに怪しく思われてしまうシーンも
さらに、メンバーからはこんな声も。
「一緒に遊ぼうとシャボン玉に近寄ってきた子にママが『近寄ったらあかん!』って言ってました(笑)」
わかってはいましたが、公園でのぼりと受付を出し、リストバンドを配っている見ず知らずのおじさんたち。
ママの気持ちもわからなくはないです。
ただ、こればかりはどう改善していいのか…。
もはやこの企画がメジャーなものにならないと変わらないような気もします。
ただ、回収率が少なかったとはいえ、答えてくれた方は「この取り組みがあったら次回も参加したいですか?」という問いに100%が「したい」と答えてくれました。
伝わる人には伝わる、そう信じて続けていくことも大切ですよね。
地元で開催されたい方、募集中!
何より、今回の一番の収穫は、編集部メンバーが一人もいない状態で実施できるということがわかったことです。
これで、フランチャイズ展開のめどは立ちました。
というわけで、自分も地元で開催したい!という思いがある人やパパコミュニティはぜひ声をかけてください!
コロナ禍で活動がなかなかできなかったという団体も多いと思うので、久しぶりに仲間で集まって何かやりたい!という時にこの企画はおすすめです。
ぜひパパしるべに連絡ください!
こちらのお問い合わせフォームからお願いいたします!
さて、2023年も実証実験は引き続き続けていきますので、ご期待ください!
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