ワンオペで公園に来たパパはどうしたら繋がるのか!?実証実験のレポート

先日パパしるべ総研で実施したアンケートで、パパがワンオペで子どもを公園に連れていったときに、いろいろな困りごとがあることがわかりました。

それを受けて、編集部ではどうしたらその問題が解消されるのか?ということに関して話し合い。

ちょっと思いついたことを実際に公園で試してきました!

題して「オレのワンオペ秘密基地」。

その経緯と初回の実験の模様をレポートします。

パパが繋がるために必要なもの…あ、前に作ってる

パパしるべ編集長の杉山錠士です。

わが子は特に次女が公園好きだったので、毎週末、2人で公園に繰り出していたのですが、あまり困ったことはないかなと思っていました。

しかし先日実施したアンケートの結果を見ると、困りごとは多い様子。

まずは、もう一度振り返ってみましょう。

パパがひとりで子どもを公園に連れて行った時に困ったことの上位がこちら。

  • 1位:トイレに行けなかった
  • 2位:兄弟姉妹の上下どちらかと充分に遊べなかった
  • 3位:目が離せなくて疲れた
  • 4位:孤独を感じた
  • 4位(同率):遊びのバリエーションがなかった
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編集部メンバーもほとんどパパですが、1位のトイレと2位の兄弟姉妹については、みんな大共感!

僕は子どもの年齢が極端に離れているので2位はあまり感じませんでしたが、1位は確かにありました!

その時はもう男性トイレに連れて行って横で待っていてもらった覚えがあります。

それこそ、うちは娘なので、娘がトイレに行きたいと言ったときも女子トイレに入れず困りました。

そんな中で、編集部メンバーから出たのが・・・

「こういう時にパパ友がいれば、ちょっと見ててって言えるよね?」

まさに。

この上位5つについて言えば、その場にパパ友がいて、複数で子どもを見ることができればほぼ解決するわけです。

兄弟姉妹の年が離れていても、上下どちらかと同じくらいの年齢の子がいたら一緒に遊んでもらうことができればいいわけです。

でも、パパ同士が公園で繋がることはなかなかない。

ママたちの井戸端会議はよく見かけるけど、パパの井戸端会議は見たことがありません。

果たして、どうすれば繋がることができるのか?何があればいいのか?

「PAPATOのグッズってそういうときのためにあるんじゃなかったっけ?」

あ!自分で作りたいって言ったのに…。

PAPATOは持っているだけで「自分はパパだ」とわかるアイテム。

そもそも公園に子どもを連れてきている時点で、パパであることはわかります。

しかしこのアイテムをつけていたらより仲間感が強まり、トイレに行きたいなど困ったとき、また孤独を感じた時には話しかけやすいのではないか?

と、そんな話になったので、とにかく1回やってみよう!と考えて、パパ友に共有。

すると「面白そうですね!うちのマンションの近くの公園ならできると思いますよ」と最高の反応!

トントン拍子で話が進み、先日、初回を実施してきました!

パパたちを繋げてくれた意外なモノ

第1回の実証実験を行った場所は、横浜市磯子区にある大型マンションBrillia City横浜磯子のすぐ近くにある磯子台紅取第二公園。

協力してくれたパパ友は、30代にしてこのBrillia City横浜磯子の自治会長となり、住民たちを盛り上げる取組をたくさんしている田形勇輔さん。

その活躍は様々なメディアで取り上げられていて、このあたりじゃちょっとした有名人です。

朝、現場に到着したらまずは急いで作った「ワンオペ秘密基地」ののぼりを立てて受付を設営。

要は遊びに来たパパたちにはここで、仲間の証としてPAPATOのリストバンドをレンタル。

その日公園で遊んでいる間、つけておいてもらうという仕組みです。

いきなりまったく知らないパパには話しかけにくくても、同じモノをつけていたら話しかける可能性が上がるのではないかというものです。

実施は日曜日の午前10時から12時の2時間だったのですが、設営についた時点でもう結構公園には人がいました。

そして、事前にマンションにチラシを配布したことや田形さんの声かけもあり、自治会の仲間たちも含めて徐々に人が集まってきます。

「へーこれが例のリストバンドですか。いいですね~」

子どもを連れてきてくれた自治会メンバーたちは楽しげに遊びはじめてくれたものの、やはり受付を素通りするパパも見受けられたので、ここで秘密兵器を取り出しました。

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他にもいろいろ持ってきたのですが、何よりこれが大当たり。

次々と子どもたちが集まってきて、それにつられてパパたちも寄ってきてくれます。

タイミングを見計らってパパたちにも声をかけると、みなさん以外とすんなり状況を理解してくれてリストバンドをつけてくれます。

シャボン玉ってこんなに集客能力があったのか!というくらい、新しく来るパパと子どもたちが集まってきて、みんなでワイワイ楽しんでくれました。

とはいえ、今回は自治会長がいますから、その効果もあったのだろうと思い、田形さんの知り合いか?聞いてみると。

「いや、全然知りません。何せここ1000戸以上もあって、住んでいる人が3000人を超えているので正直知らない人の方が多いんですよ」

で、でかい!と同時に、全然知らない人たちのテンションではない!という驚きがいっぱい。

他にも得意のバルーンアートや、なわとびなどで一緒に遊んでいたらあっという間に2時間が過ぎました。

終了後に届いたアンケートにはこんな声がありました。

PAPATOリストバンドをつけたことで気持ちは変わりましたか?

半数の人が仲間意識ができて、3人に1人は話しかけやすくなった!

これは大きな変化じゃないでしょうか?さらに!

PAPATOリストバンドをつけたことで行動は変わりましたか?

なんと、8割以上が周りの子どもを気にかけるようになり、1割以上が実際に他のパパに話しかけたという結果!

他のパパも気にかけてくれるようになれば、見守る目が増えるため、安全性もアップしますし、何より!

ずって見てなくちゃ、というプレッシャーが少しラクになるというもの。

これは効果があったのかもしれません。

他のコメントにはこんなものがありました。

  • もっと長い時間実施してほしかった。
  • パパとパパを繋ぐ役割の人がいればよかった。
  • 一緒に遊ぶアイテムがあったらよかった。
  • リストバンドが小さくて見えにくいのでもっと大きな目印だとより良かった。
  • ドッジボールなどみんなでできるレクがあるとより参加しやすかったように感じる。
  • 直接パパ同士で話さなくても心理的な繋がりができた気がした。

この日は暖かかったのでまだ良かったですが、まだまだ厚着になることを考えると確かにリストバンドは見えにくいですよね。

ここはちょっと考えどころですね。

ただ、もっと長い時間実施して欲しいなどポジティブな回答も多く力になりました。

また、「ドッジボール」や、「一緒に遊ぶアイテムがあったら」という意見が出たことや、現場でのシャボン玉のおかげの状況を考えると、パパたちがつながるために必要なのは遊びなのかもしれません。

とりあえず次回はシャボン玉アイテムの強化と、好評だったバルーンをもっといっぱい持っていってみようかと思います。

パパたちが繋がる新たな取組を盛り上げるために!

引き続き頑張っていきます!