育て方の問題じゃない!?夜に子どもが泣き叫ぶ「夜驚症」(やきょうしょう)

夜中に子どもが突然泣き叫び始めたらびっくりしますよね。

でもそういうことがあるんです。

それが「夜驚症」(やきょうしょう)と呼ばれるもの。

いったいどういうものなのでしょうか?もし起こったらどう対応したらいいのでしょうか?

今回は『祖父母手帳』や『小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK』の著者で小児科専門医の森戸やすみさんに教えていただきました。

脳は寝ているのに、体が起きている

夜中に寝ていた子どもが突然起き出して泣き叫ぶような状態になる「夜驚症」(やきょうしょう)。

どれほどの方が知っているでしょうか?

そもそも、それほど多くの子どもで起きることではないので、きっと知らないという人もたくさんいるでしょう。

それだけに、突然スヤスヤ寝ていたはずのわが子の変貌ぶりに、ほとんどの親は、初めて見たら驚いて戸惑うのではないかと思います。

夜驚症は睡眠障害のひとつで、脳は寝ているのに、体がちょっとだけ起きてしまっている時に起こると考えられています。

要は、感情も体もコントロールできない状態ということですね。

起こりやすいのは、おおむね3~6歳くらい。

男の子が多いと言われています。

特徴は、ただ泣くのではなくて、恐怖でおびえているように見えること、そして目が合わない、話しかけても反応しないといった状態になることです。

「天狗が見える」「(今まで大好きだった)パンダのぬいぐるみが怖い」などと言う場合もあると聞いたことがあります。

泣き叫んでいる時に、実際に怖い夢を見ていたケースや、寝る前に何かしらの恐怖を感じていたケースもあるということですが、全てそれが原因とも言えません。

また、寝る時間などがいつも違うなど睡眠のリズムが乱れていたりすることも要因になる可能性もありますが、決して親の育て方が悪い、ということではありませんので、そこは安心してください。

傾向として、起こるとしても一晩に一回、概ね10分以内でおさまると言われています。

なので、もしも一晩に何回も起きたり、10分以上続いたりするようなことがあれば、かかりつけの小児科に相談してください。

日記とスマホで記録を

原因がわからないことが多いうえに、症状などが子どもによってさまざまなので、確実な対応策を伝えることは難しいですが、ほとんどの場合は成長とともにおさまってきます。

ただ、起こってしまったときに親ができることがいくつかあります。

まずは、子どもが寝る場所の環境について。

もしも泣き叫んで暴れてしまったときにケガをしないように、周りに固いおもちゃなどを置いておかないようにすること。

泣き叫んでいるときは呼びかけても反応しないことが多いので、落ち着いて見守り、ケガをしないように注意することしかできません。

また、日々日記をつけておくこともオススメします。

怖い思いをした日だけでなく、楽しいイベントの日でも起こったケースもあるそうなので、どんな日に起こっているか、傾向を見つけることができる可能性があるからです。

泣き叫んでいる様子をスマホのカメラを使って動画で撮影しておくこともいいでしょう。

病院にかかったときに、お医者さんに状況を正確に伝えることができるからです。

私も夜驚症の相談を受けたことがありますが、その時はお母さんが撮った動画を見せてくれたので状況がよくわかりました。

わが子の状況によっては撮影する余裕がないという場合もあるかもしれませんが、そういう時こそ冷静になるように心がけておきましょう。

夜驚症に限らず、スマホで撮影することは、病気などの時に記録として使うことについてとても効果を発揮するのでぜひ活用してほしいと思います。

その一方で、こういった自分ではわからない不思議な症状が起こった時には、ネットで情報を調べるという人もいると思いますが、不確実な情報もたくさんあるため、かえって不安になってしまうこともあります。

情報を知りたい気持ちもわかりますが注意してもらいたいです。