育児や介護などに理解があり、会社の成果も上げる上司「イクボス」。
それを生み出したNPO法人ファザーリング・ジャパンがスタートさせたのが、新たな上司像を探る「推しボス★プロジェクト」。
そして、10月11日には様々な企業から集められた推しボスが、一同に介するイベントがあるとの情報を入手。
パパしるべ編集部の中で作った「POR」(パパしるべ推しボス調査班)が手に入れた、イベントに関する極秘資料をこっそり公開しちゃいます。
謎多き “推しボス”イベントとは
このシリーズは、いつもの記事とはテンションがだいぶ異なることをどうかご理解いただけると助かります。
怪奇現象が最も活況となる夏どころか、彼岸も過ぎて秋を迎えた。
もはや、目を疑うような光景を見ることなどない季節なのかと思っていたが、もしかしたら我々はなかなかお目にかかれない光景を目に当たりするチャンスがあるかもしれない。
セクハラ、パワハラといった職場を取り乱すような事例が続き、さらには改正育児・介護休業法対応のうち、目玉政策のひとつともいえる産後パパ育休も施行され、パタハラ(パタニティ・ハラスメント)の問題にも注目が集まる中、ひとつのイベントが秘密裏、いやオープンに実施されることとなったという。
Xデーは10月11日(火)。
平日である。
いったいどんなイベントをするというのであろうか?
何せ、部下や後輩から推される存在である「推しボス」という、幻とも思える存在が一同に介するというのである。
いや、そもそも本当にいるのだろうか??
とりあえず向かったのは、このプロジェクトを先導するファザーリング・ジャパンの理事、塚越学氏の元。
調査班「塚越さん!よろしいですか?」
塚越「・・・また、来たんですか?」
調査班「また、来ちゃいました」
塚越「・・・今度はなんですか?」
調査班「10月11日に推しボスのイベントがあるという情報を仕入れまして・・・」
塚越「それ、この間私が伝えたと思いますが」
調査班「それはさておき。いったいどんなイベントをしようと企てているんですか?」
塚越「企てるとか言わないでくださいよ。普通のイベントです」
調査班「普通とは?」
塚越「我々は、イクボス企業同盟の人たちから“推しボス”を募集しました。今回のイベントでは審査委員会で選出された“推しボス”候補と推薦者が集結します」
調査班「集まって何をするんですか?」
塚越「プレゼンです」
調査班「プレゼン!?」
塚越「だから、そんなに驚くことはないでしょう・・・」
調査班「いったい何をプレゼンするんですか?」
塚越「推しボスの、推しポイントです」
調査班「プレゼンするだけですか?」
塚越「もちろんそれだけではありません。そのプレゼンを聞いた審査員と、中継やアーカイブ見た大学生といった未来の社会人に投票してもらいます」
調査班「それで?」
塚越「せっかくなので、“推しボスアワード”をはじめ、いろいろな賞を創設して、10月16日『ボスの日』に結果を発表しようと考えています」
調査班「大学生や高校生も審査をするんですか・・・」
塚越「やっぱりこれからのボスの姿を考えるイベントですから、大人だけではなく、次世代の声を反映する必要があると考えたのです」
調査班「なるほど。確かに。それにしても気になるのが・・・」
塚越「なんですか?」
調査班「応募、来たんですか?」
塚越「来ましたよ」
調査班「本当ですか?部下からの忖度じゃないですか?」
塚越「違いますって!もうこっちも暇じゃないんだからもう行きますよ」
調査班「あ、塚越さん!」
・・・行ってしまった。これは怪しい。
本当に応募は来たのだろうか?
と、思ったところに塚越氏からメールが。
「イベント前にあんまり詳しいことは書かないでくださいね」
こ、これは!!!
性別も国籍も様々な推しボスが!
塚越氏から届いたメールにはURLが。
アクセスしてみるとそこにはなんと!
厳正な審査を経て10月11日のイベントに登壇する、推しボスと推薦者の資料が入っているではないか!
とんでもない極秘資料を手に入れてしまった。
調査班にも緊張が走る。
ヤスダ「編集長、これ・・・」
調査班のひとり、ヤスダがファイルを開く。
(説明していなかったですが、調査班はひとりではありません)
ヤスダ「推しボス候補は・・・30代男性」
編集長「他に情報は?」
ヤスダ「えーと、部下からの推しポイントが書かれています」
編集長「どんなことが書かれているんだ?」
ヤスダ「とにかく仕事が早い。在宅ワーク、直行直帰を効率的に活用し、子どもが3人もいるのに育児・家事の時間を上手に捻出していて、ワークライフバランス優れているところは本当にリスペクトです」
編集長「うーん」
ヤスダ「いいボスですね」
編集長「これは忖度ではなさそうだな」
ヤスダ「女性もいますね」
編集長「ボスという言葉からどうしても男性をイメージしてしまうが、確かに女性もいるからな」
ヤスダ「推しポイントは・・・熱いパッションは周囲を動かし、支えてあげたいという気持ちにさせられますし、会社を良くしようという強い信念は、一緒に仕事ができて楽しいという気持ちにさせてくれます。と」
編集長「支えてあげたい上司。これもいいな・・・」
ヤスダ「あれ?」
編集長「どうした?」
ヤスダ「女性は1人じゃないですね」
編集長「時代は確実に変わっているということか」
ヤスダ「ええ!」
編集長「今度はどうした??」
ヤスダ「外国籍の方もいます!」
編集長「グローバル!」
ヤスダ「なになに・・・グループのマネージャーとしてダイバーシティの重要性を体現しています。メンバーの子どもの急な発熱等の突発的な事象にいつでも対応できるようにワークシェアを行い、それぞれのカバー範囲をお互いに広げることでチーム力を高めています」
編集長「素晴らしいコメントじゃないか・・・」
ヤスダ「本当ですね。僕もこういう上司がいたらな・・・」
編集長「何か言ったか?」
ヤスダ「別に」
編集長「おい、これ動画もあるぞ」
ヤスダ「本当だ!見てみましょう」
編集長「これは・・・」
ヤスダ「スーツじゃない・・・職人ですね」
編集長「左官?」
ヤスダ「そうみたいですね」
編集長「これもアリなのか?」
ヤスダ「職種は関係ありませんから。ちょっと会ってみたいですね」
編集長「確かに・・・あれ?」
ヤスダ「どうしました?」
編集長「なんか、ちょっとイベントが楽しみになってきたな」
ヤスダ「・・・イヤだったんですか?」
編集長「そういうわけじゃないけど。本当にいるのかな、と思っていたけど、動画を見ていてもほほえましいというか」
ヤスダ「じゃあ、取材お願いしますね」
編集長「わかった。こうなったら推しボスの姿をしっかりと目に焼き付けてくるぞ!」
というわけで、まだ見ぬ「推しボス」をこの目で確かめてくることとなった。
塚越氏によると今回のイベントの一般参加は、オンラインとなるとのこと。
詳しくは推しボス★プロジェクトのページにあるようだ。
また、まだまだ半信半疑の我々は、引き続きGoogleフォームを使って、人々が「どんなボスなら推せる」と考えているのか?という調査を実施している。
多様性がある中で、特に部下が求めているボスの姿を浮き彫りにするためにも、ぜひアンケートに答えて欲しい。
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次回!いよいよ「リアル推しボス」と対面!
続報を待て!