「ワークライフバランス」という言葉が多く聞かれるようになり、パパもママも仕事と家庭の両立が必須になっています。
しかし、なかなか思うようにできないとのが現状ではないでしょうか...
果たして、「自分は両立できている」と感じている男性はどのくらいいるのでしょうか?
そして、両立を阻む要因や、両立させるための工夫はどんなものがあるのでしょうか?
今回は公式LINEアカウントに登録している1,600人のパパたちに、アンケートで聞いた回答をまとめました。
意外な結果!仕事と家庭を両立できているパパが6割!
「仕事と家庭、どっちが大事?」なんて聞かれても困りますよね。
どっちも大事なものですし、どっちも時間が必要なモノです。
だからこそ両立させるのは難儀なものですが、皆さんはそれぞれの状況について、どう感じているのか?
まずは、ズバリ!自分は両立できていると思っていますか?
自分は「仕事と家庭の両立」ができていると思いますか?
- 思う:32.2%
- どちらかというと思う:32.2%
- どちらかというと思わない:32.2%
- 思わない:3.2%
「思う」「どちらかというと思う」を合わせると6割を超えている現状。
これはイメージよりもちょっと多いように感じます。
ただ、「思わない」を除く割合が偶然にも同じというところからも、微妙なバランスが垣間見えます。
では、それぞれの回答のみなさんがどうしてそう感じているのか?
ピックアップしたコメントを見ていきましょう。
両立できていると思う
- 夫婦ともにフルタイム勤務。家事を分担。妻の出張中も乗り切っている。(第一子:小学校低学年 40代)
- 基本的に残業せずに帰宅して家庭のことをしているので。(第一子:小学校高学年 40代)
- 夫婦の意思疎通ができているから。パートナーシップのおかげ。(第一子:高校生以上 40代)
- 基本的に在宅で仕事をして、子どもが家にいる時間は一緒に過ごすことが多いので。(第一子:未就学児 30代)
- 時間にメリハリをつけて仕事、子育てを行うことができているから。(第一子:小学校低学年 30代)
- できるできないを超えて、する、ということを心身ともに継続できているから。(第一子:小学校低学年 40代)
どちらかというと思う
- 残業はしていないが、通勤時間が2時間半なので、家庭、特に育児が難しい。(第一子:未就学児 40代)
- 長期的に見て、仕事の家庭への、家庭の仕事への繋がりを意識しながら日々の判断をする努力ができていると思うから。(第一子:未就学児 30代)
- 家庭にはバッチリ参画できています。副業的な活動も充実しています。本業は及第点といったところでしょうか。本業がもっと充実すればなお良いと思います。(第一子:小学校低学年 40代)
- 家事等の日常生活は問題無いが、遊びや外出機会は少ない。(第一子:幼児 30代)
- かみさんからの文句、不平不足がない。(第一子:高校生以上 40代)
自身の感覚を基準とした考えももちろんありますが、「夫婦の意思疎通」「かみさんからの文句」といったパートナーの声もまた一つの基準となっているようです。
一方で、「思わない」という人たちのコメントもピックアップしてみましょう。
どちらかというと思わない
- 基準がない、評価がないので沼。(第一子:高校生以上 40代)
- パートナーと仕事と家事、育児のバランスの調整ができない。(第一子:小学校高学年 50代)
- 仕事で拘束時間が長すぎる。(第一子:高校生以上 50代)
- 週2日在宅で保育所、デイサービスの送迎は対応しているが、会社から振られる業務はコントロールできず、家庭にしわ寄せがきている。(第一子:未就学児 30代)
- 両立というより、夫婦や親族でカバーしている感じです。基本的に夫婦2人で子育てしながら働くというのが無茶だと思います。(第一子:小学校低学年 30代)
両立できていると思わない
- 仕事をすごくセーブしているし、子育てもしんどい。(第一子:小学校高学年 30代)
いろいろな工夫のあとは見られますが、ぬぐい切れないしんどさが見え隠れしていますね…。
「沼」…まさにそうですよね。
では、その沼の根源ともいえる両立を阻んでいるものはどんなことだと感じているのでしょうか?
仕事と家庭の両立を阻む要因はなんだと思いますか?
職場環境
- 組織に関する全て(人の意識、働き方、制度)、世の中の風潮。(第一子:小学校高学年 40代)
- 残業前提の職場風土と根深い性別役割分担だと考えます。(第一子:小学校低学年 40代)
- 生活費、年収の関係性、業務量のコントロールが組織とかでも効かない。(第一子:未就学児 30代)
- 時間外労働。自由に休みが取れない職場。子どもが風邪をひいて(あるいは自身が体調がイマイチで)休む際に、同僚にフォローしてもらうしか方法がないから休みづらい。(第一子:小学校低学年 30代)
- 子どもの病気などの突発的事象への対処の難しさ。長く職場に残るのが美徳とする職場文化。家庭を重視することでキャリア形成から外れてしまうように感じる恐怖心。(第一子:小学校低学年 40代)
- 仕事のしすぎと会社の無理解。(第一子:未就学児 30代)
- 抜けられない仕事。自分の代わりがいない。(第一子:未就学児 40代)
- 残業、休日出勤、イレギュラー対応。(第一子:小学校低学年 30代)
- 仕事のしやすさ、柔軟性がもっとあれば。育児の支援がもっと気軽に受けられたら。(第一子:小学校高学年30代)
思考や環境
- 「パパなんだから〜〜して」「課長なんだから〜〜しないと」という言葉。(第一子:小学校高学年 30代)
- 短期的にものごとをどちらがいいかでジャッジしたくなる思考。(第一子:未就学児 30代)
- 仕事と家事への高すぎる理想と現実のギャップ。(第一子:未就学児 30代)
- 環境と先入観。周りの協力が得られたり、自分に近いモデルがあったりすると、両立出来そう。(第一子:未就学児 40代)
- 対立で考えるから。様々な工夫の余地があると言うことを知らないか試そうとしないから。(第一子:高校生以上 40代)
夫婦、家族
- 夫婦のコミュニケーション。(第一子:高校生以上 40代)
- パートナーとの価値観の違い。(第一子:高校生以上 40代)
こういったアンケートをすると、どうしても多くなる「職場」「会社」関連の声。
これはもうどうにもならないのでしょうか?
少しずつ変わってきているようには感じますが、もっと社会全体の風潮が変わっていかないといけないのかもしれません。
悩ましいところです。
仕事と家庭を両立するための工夫や努力は?
とはいえ!難しい、悩ましいと言ってばかりではいられません!
皆さんが両立するためにしている工夫も聞いてみました。
仕事と家庭を両立させるために、どんな工夫や努力をしていますか?
まずは、仕事と家庭、それぞれの具体的なオペレーションの工夫や努力から。
具体的なオペレーションの工夫や努力(仕事系)
- 仕事時間を子ども達が寝ている早朝にする。(第一子:中学生 40代)
- 仕事量をセーブする。(第一子:幼児 30代)
- 短時間勤務により、自分も周囲も基本は残業なしの意識となります。日々の時間管理、お客様にも育児中であることを伝えています。(第一子:小学校低学年 40代)
- 自分の能力を日々高められるように情報に触れ、必要なら資格も取り、自身がイニシアチブを取れる場面を増やす。(第一子:小学校高学年 40代)
- 時間外をせずに帰る日を設けること。不要な仕事のカバーには入らないこと。(第一子:小学校低学年 30代)
- 仕事を受け過ぎない。(第一子:未就学児 30代)
- 仕事の計画を100%で組まないようにして、いつでも調整できるように余裕を持たせている。(第一子:小学校高学年 50代)
- 定時には仕事を切り上げ真っ直ぐ帰宅。(第一子:小学校低学年 30代)
- 仕事は持ち帰らない。休日はしっかり休む。(第一子:小学校高学年 40代)
「不要な仕事のカバーには入らない」…わかってはいるけど、やっちゃいがちですよね。
具体的なオペレーションの工夫や努力(家庭系)
- ワンオペの夜や一日を増やすこと。(第一子:小学校高学年 30代)
- 家電活用による家事負荷の低減、とにかく子供達と触れ合える時は全力で触れ合う。(第一子:未就学児 30代)
- 外注できることはお金で買う。ベビーシッター、生協で宅配、ダスキンの家事代行。(第一子:高校生以上 50代)
- レトルト惣菜の宅配、生協の活用。(第一子:小学校高学年 30代)
- 土日など休みの日を使い、まとめて家事をやる。(第一子:高校生以上 60代以上)
やっぱり外注!お金もかかりますが、余裕を生むためには検討の余地ありですね。
続いて、考え方などの工夫や努力。
考え方の工夫や努力
- 自分の短期的な思考で判断しやすくなる傾向アンテナを立て、関わっている方々との関係性の中で少しずつ改善していくこと。(第一子:未就学児 30代)
- 仕事も家事も完璧を求めない。(第一子:中学生 40代)
- 家庭は大切という自分の価値観を、周囲に左右されずに大切にすること。(第一子:小学校低学年 40代)
- 家庭を優先順位の一番上にして、その下に仕事、親戚づきあいと徹底している。(第一子:未就学児 40代)
- 職場で子ども第一主義を公言し、裏表のない一貫した行動をとるように努めている。(第一子:小学校低学年 40代)
要は「ブレない」ってことですね!
コミュニケーションの工夫や努力
- 夫婦で一緒にいる時、過ごす時に喜ぶ。(第一子:高校生以上 40代)
- 子どもにも家事をお手伝いしてもらう。(第一子:小学校高学年 40代)
- 細かい業務分担ミーティング。子どもの成長に合わせた役割分担や子供の巻き込み方の工夫。(第一子:高校生以上 40代)
- 自ら積極的に家事や育児に関わるよう努める。妻の話を聞くためだけの時間を作る。(第一子:未就学児 30代)
- いい意味で諦める。夫婦で定期的に話し合う機会を設ける。(第一子:未就学児 30代)
パートナーとの協力体制も本当に大事。
どちらか一人だけ仕事と家庭のバランスが取れていても、夫婦のバランスが取れていないと大変なことになりそうです。
参考になりそうな工夫や努力はありましたか?
最後は共感ゾーン!皆さんの両立に関する悩みや困りごとを聞きました。
両立について悩んでいること、困っていることがあれば教えてください
- お互いが自分の方が頑張っているというマインドになってしまいがちなので、それを解消する方法を知りたいです。(第一子:未就学児 30代)
- 知的障害児を抱えての育児であること、デイサービスや作業療法対応のため、日常が忙殺される事。(第一子:未就学児 30代)
- 育児以外に、介護もあり、大変です。(第一子:未就学児 40代)
- 家族の予定と仕事の予定と個人の趣味活動の予定をどうやって管理・共有するのがいいのか、最善の方法が見つかっていません…(第一子:小学校高学年 30代)
- 会社全体としては、誰かが残業しないと業務がまわらない状況と感じます。(第一子:小学校低学年 40代)
- 今後、人事異動等で本業の部署異動があった際に、どうなるかが不安です。(第一子:小学校低学年 40代)
- 先輩を見ていても今後うまく働けるイメージが持ちにくい。働き方改革が進まない。無駄な仕事削減ができない組織。(第一子:小学校低学年 30代)
- 自分の母親の、妻に対する批判的言動。男性先輩・同僚からの見下されているように感じる言動。(第一子:小学校低学年 40代)
- 年配の意識は変わらない。本来なら関わりたくもないがそれでも仕事等で関わる際は様々な想定やコントロールも増えるため、かなり面倒。妻の職場にも言える。(第一子:小学校高学年 40代)
- 体力がもっとほしい。(第一子:小学校低学年 40代)
確かに体力はもっとほしいところ。
精神的なタフさもまた然りかもしれません。
いずれにしても、仕事と家庭の両立は簡単なことではないかもしれません。
それでも諦めずに取り組む皆さんの姿勢こそが、パートナーや子どもたちのお手本になっていくのではないかと思います。
今は大変だと思いますが、それがいい影響をうんでいくと信じて乗り切っていきましょう!
今回もご協力いただきありがとうございました。
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