子供が育つ環境をより良く!パパにできる社会貢献と日常の小さな行動とは

子どもには、少しでもいい環境で育ってほしい。

そう願う一方で、ニュースで流れる不況や格差、いじめなどの様々な社会問題を見ると、「自分にできることなんてあるのかな」と無力さを感じてしまうパパも多いのではないでしょうか。

でも、社会を良くするための“貢献”は、実はもっと身近なところから始められるもの。

今回は、子どもたちの未来を思うパパに向けて、アドラー心理学の視点から「今すぐできる小さな社会貢献」についてお伝えします。

世界は自分と繋がっている

質問者

息子が来年から小学校に入ります。

今のところ順調に来ていますが、いじめなどいろいろな社会課題がある中で、これからちゃんと育っていくことができるのか?心配です。

自分には解決に向けてできることなどあまりない気がしていますが、どうでしょうか?

まずは、わが子が育つ環境について問題意識を持っていることは素晴らしいことだと思います。

そして、そこに意識があるからこそ無力感のようなものを抱いているんだと感じます。

確かにできることが無いように感じるかもしれませんが、きっとそんなことはないと思います。

我々にどんなことができるか?一緒に考えていきましょう。

社会問題と自分のつながり

今回はまずアドラーの言葉をお伝えします。

アドラー心理学のポイント

「私たちは世界の一部であり、世界もまた私たちの中にある。その結び付きが現実を形作る」

この言葉が示しているのは、私たちが社会という大きな繋がりの中にあり、そのつながりが私たちの行動や現実に影響を与えているということ。

つまり、世界と自分は繋がっているということです。

貧困や格差といった社会課題は、とても大きな問題です。

今、あなた自身の目の前に直面しているものではないかもしれません。

だからこそ、とても遠く感じがちです。

また、大きな問題過ぎて、自分には何もできないとも感じてしまうと思います。

しかしながら、アドラーに言わせれば、例え遠いとしても確実に繋がってはいるということ。

だったら、関係ないとは言い切れないのです。

無力感は、あなたが無力だと感じているだけで、実際に無力だというわけではありません。

どれほど遠い問題だとしてもあなたにできることはあります。

小さな貢献を積み重ねる

シンプルに考えると、例えばあなたが気になっている社会問題に対して、取り組んでいる団体に入ることもひとつの方法です。

ボランティアに参加することもいいでしょう。

時間的な余裕がないので活動は難しいというのであれば、寄付するという方法もあるでしょう。

その社会問題について調べて、あなたが感じていることを人に話して共有することもまた、そのことを多くの人に知ってもらえるという貢献です。

さらには、話すことでもしかしたら同じ思いを持っている人に出会うことができたら、貢献だけでなくあなた自身もより活動したいという気持ちになれるでしょう。

ひとつひとつがわずかな貢献であっても、それはいつしか広がり、一人ではできないものにまで大きくなる可能性は十分にあるのです。

ただ、それは時間がかかるものでもあります。

あなたがしたことですぐに社会問題が解決されるわけではないかもしれませんが、続けていくことこそが解決する可能性をアップさせていくことになります。

まずは、あなた自身にも貢献できるという自信を持つこと。

そこから始めてみてください。

あなたがすぐにでもできる社会貢献とは

まずは半径3mの幸せに貢献することから

社会貢献というと、ちょっと難しいと感じたり、大変だと感じたりするかもしれません。

先ほど挙げた団体に入ることや、寄付などの方法にも一歩踏み出すことに勇気がいるように感じるかもしれませんが、よくよく考えるともっと日常的にできる貢献があると思います。

「半径3mの幸せに向けて行動することが大切」

という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

自分からは離れているように感じる大きな社会問題には、なかなか踏み出せないところもあると思いますが、半径3mくらいの目に見える身近なところであれば動き出しやすいもの。

そして、その半径3mの幸せは、その先の半径3mにもきっと影響して幸せは広がっていくことが考えられます。

では、目に見える範囲の社会貢献とはどういうものでしょうか?

毎日できる小さな社会貢献を実践しよう

一番身近なところでいえば、家族。

家族がご機嫌になるためにできることってたくさんありますよね。

きれいな環境で暮らすための掃除やおいしいご飯を食べるための料理、子どもと一緒に遊ぶこと...。

これらの家事育児は家族に対するホスピタリティのように捉えているかもしれませんが、そのおかげでご機嫌な家族が家の外に出て、周りの人に笑顔をふりまいたら、会った人もいい気分になれますよね。

これって社会貢献だと思いませんか?

また、通勤途中に落ちているごみを拾うことや街中で困っている人を助けることだって、ご機嫌な人を増やす行動のひとつ。

家の中でも外でもあなたの行動で一人でもご機嫌な人が増えたら、それは立派な社会貢献です。

ご機嫌な人でいっぱいになったら、いくつかの社会問題が解決に近づいていく可能性は十分にありますよね。

普段の家事育児や、ちょっとしたあいさつや人助けなど、ひとつひとつは本当に小さなことで心がけ次第で毎日できること。

つまりあなたにもできることは意外とたくさんありますし、何ならすでにあなたもたくさん社会貢献していることに気づいたはずです。

大それたことをする必要はありません。

あなたに今できることを見つけてやってみてください。


熊野さん、ありがとうございました!

改めておさらいすると…

ポイント

  • 社会課題に意識を持つことは素晴らしいこと
  • 世界は自分と繋がっていることに気づく
  • 小さな貢献からスタート!家事や育児、ゴミ拾いも社会貢献!

自分ひとりで何ができるのか?と疑問を持つこともあると思います。

しかし歴史を振り返ってみても、小さい一歩から大きなうねりに繋がることがありますよね。

何もできないのではなく小さいことならできる!という気持ちで取り組んでいきましょう!

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