愛知県岡崎市とNPO法人ファザーリング・ジャパンが協働で行う子育て支援事業。
そのメインコンテンツともいえるのが「おかざきパパマイスター養成講座」です。
これまで1期生・2期生、合わせて66人のマイスターを生み出してきたこの事業も、夏から第3期生たちの養成講座がスタートしました。
始めてみてわかったことですが、今回の参加者は今までとちょっと違う様子…セミナーの模様をレポートします!
今年は少ない…って言ってませんでしたっけ??
もうすぐ50歳になりますが、小学生のころと同じくらい汗をかくパパしるべ編集長のジョージです。
今でこそ思い出になりつつありますが、思い返せば今年も記録的な猛暑でしたね。
ここ数年、ちょっと歩いただけでも汗が止まらない季節になると考えることがあります。
それは、「もうすぐ岡崎に通う日々が始まるな…」ということ。
1期目を実施した一昨年も、2期目の昨年も第1回目の講座は8月。
東岡崎駅から会場となる図書館交流プラザりぶらまで歩くと、とにかく汗が止まらないのです。
「おかざきパパマイスター養成講座」の認定制度とは
我々ファザーリング・ジャパンが企画運営を行う、パパプレパパ向けの4回連続講座。
- 子育てに関する深い知見を持つスペシャリストをお招きし、パパやプレパパに子育てを楽しむコツや心構えをお伝えする
- 受講するパパ同士でいろいろとお話をするグループトークで交流を深める
- 受講を修了したら「おかざきパパマイスター」に認定
- 岡崎市内で行われる子育てイベントや親子遊び企画「PAPATOパークおかざき」で、岡崎の子育てを一緒に盛り上げていただく
今までの活動の様子(昨年度の「おかざきパパマイスター養成講座」認定式のレポート/今年度の「PAPATOパークおかざき」のレポート)は、下記の記事をご覧ください。
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2025/6/25 おかざきパパマイスター, 愛知県岡崎市
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ここ2年、募集定員を大幅に超える方々に応募いただく人気ぶりだったのですが、果たして今年はどうなのでしょうか?
やっぱり今年も定員オーバー
第1回が行われたのは8月末。まだ暑さが相当厳しかった頃です。
続々と集まってきたパパママたちの初々しい姿を見ていると、今年も初回の講師を務めていただく大阪教育大学教育学部の教授で、NHKEテレ「すくすく子育て」などでもお馴染みの小﨑恭弘先生が、ボソッと耳元でささやきます。
今年は少ないって言ってなかったっけ?
そうなんです。実は1期・2期に比べたら確かに応募は減りました。
ただ、それでも連続受講を希望した方は定員を上回っていて、さらに単独受講を希望された方も多く、結局40人を超える大人数に向けた講座となりました。
もう何年も言っていますが、全国どこでもこんな話を聞いたことはないので、岡崎市は素晴らしいと思うばかりです。
さて、会場が賑わう中、第1部のセミナーがスタート!
さきほどもお伝えしたとおり初回の講師は、3年連続で大阪教育大学教育学部の教授である小﨑恭弘先生。
兵庫県西宮市で最初の男性保育士であり、男の子の育て方に関する著書が軒並みベストセラーとなっている小﨑先生は、長年にわたってパパの子育て事情に注目し、その時代の変遷を見てきた方。
積極的に家事育児に関わるパパたちに向けて、張り切りすぎず、少し肩の力を抜いて楽しむための心構えを伝えてくれました。
受講後のアンケートを見ると、先生の話の中で印象に残った言葉として多くの人が挙げていたのが「不機嫌は環境破壊」という言葉。
これは、子どもがお絵かきをできるようになったころに描くパパやママの絵は、頭に手や足が生えているようなものが多いのですが、子どもたちはそのくらいパパやママの顔、つまり表情に注目しているということの表れなんだそうです。
その注目している顔がいつも不機嫌より、機嫌がいい笑顔の方が安心していられるということです。
楽しい語り口の中に、突き刺さるパンチライン。
小﨑先生の言葉にハッとしている参加者も多かったです。
第3期のパパは何が違う??
第1部を終え、ママたちは別の部屋に移動。
今年も岡崎を中心に活動する子育て支援団体「産後ケア ママイル」の皆さんとバランスボールエクササイズをしながらママトークを楽しんでいただきます。
その頃パパたちは第2部のグループトークがスタート。
仕事の名刺交換とは違う、パパとしての自己紹介に始まり、それぞれの悩んでいることや困っていることについて話し合っていきます。
初対面のパパがそんなにいきなり話せるの?と思うかもしれませんが、そこは心強い先輩パパたちがしっかりと促してくれるのが岡崎のいいところ。
すでにおかざきパパマイスターの認定を受けた有志のパパたちが講座に参加し、各グループのトークを上手に回してくれるのです。
本当に頼もしい存在です!
実は今回、参加者への事前アンケートで驚きの事実が判明したのです!それは!
岡崎市出身のパパが6割以上もいる!
いや、そりゃ岡崎で開催しているパパ講座なんだからそうなるのも当然でしょ!と思うかもしれませんが、これまではそんなことはなかったんです。
1期、2期ともに岡崎出身のパパはわずか3割程度しかいませんでした。
話を聞いてみると、他の地域から移り住んできた方の中には、岡崎に知り合いが少ないこともあって、交流を深めるきっかけにしたいと考えて参加してくれたというパパも結構いました。
その傾向は1期・2期と変わらなかったのですが、今回ガラッと変わったのです。
はっきりしたことはわかりませんが、変化の背景には「おかざきパパマイスター」の情報が今まで以上に地元の方に届いたのかもしれませんし、マイスターたちが運営する親子遊び企画「PAPATOパークおかざき」で、講座の内容を知った人もいたかもしれません。
いずれにしても、続けていくことがいかに重要かと感じさせられます。
もうひとつの変化
また、もうひとつの変化は、現在妻が妊娠中というプレパパも劇的に増えたことです。
出産をしない男性は、子どもが産まれるまでなかなか父親の自覚が持てないと言われることが多いし、1期・2期でも割合でいえば参加するパパの1割くらいだったのですが、第3期はだいたい4人に1人はプレパパなのです!
これは時代の変化なのかもしれません。
男性の育休取得率がここ数年で劇的に上がり、パートナーが妊娠した時から子育てを意識する空気感が広がっているからのように感じます。
趣味が「子ども」もいいけれど…
トークの後には各グループでどんな話題が出たかを発表してもらい、最後は小﨑先生からありがたいお言葉をいただきました。
抱っこやおんぶは信頼が必要。子どもに向かって『おいで』と言っても、子どもが信頼していないと来てくれない。
ちゃんと子どもの信頼を得られるように頑張りましょう。
ちなみに妻に対して『おいで』といったらどうなるか?ちょっとゾッとするでしょ?
“子どもが趣味”というのもいいけれど、それはいつか終わりが来るもの。
夫婦のこと、自分自身のことも意識して過ごしてください。
確かに子育て中は子どものことが中心になりがちですが、先生の言うとおり夫婦のこと、自分のことも後回しにしすぎちゃいけないですよね。
こうして最高のスタートを切った第3期のおかざきパパマイスター養成講座は、この後も11月まで続きます。
個性豊かなパパたちの中で、どんなケミストリーが生まれるのか?
乞うご期待です!
ぜひ遊びに来てください!手ぶらでOKです!
おかざきパパマイスター養成講座をはじめ、岡崎市で実施する事業については逐一レポートしていきますので、楽しみにしていてください!