パパのホンネ白書2021 前編 ~今どきのパパが求めるものは~

「パパ1000人のホンネを届ける!」を目標にスタートした「パパしるべ総研」。

今回はその約半年に及ぶアンケート調査の結果から、2021年現在のパパたちのホンネを分析した「パパのホンネ白書2021」の前編をお届けします。

のべ6500人以上のパパが参加!回答率が高かったのは?

今年6月の父の日にオープンした「パパしるべ」。

そのオープンに先駆けてスタートしたのが、一般のパパたちのホンネを聞くための公式LINE「パパしるべ総研」です。

5月17日に運営がスタートし、現在は毎週1回アンケートの協力をLINEで依頼し、回答を集めてきました。実施したアンケートは26。のべ6576人のパパに回答していただきました。

友だち数は日々増加し、vol.1実施時は155人だったものが、おかげさまで397人(11月30日現在)。運営スタート時に目標としていた1000人には届いていませんが、まだまだこれから頑張ります!

さて、26回にわたるアンケートでは、当然回答率に差がありました。では、どんな内容のものの回答率が高かったのか?上位5つをピックアップしました。

回答率が高かった上位5つ

  • 第1位:vol.1「パートナーの妊娠を聞いた時の反応は?」
  • 第2位:vol.2「子どもにさせたい習い事は?
  • 第3位:vol.8「夫婦ゲンカ、子どもの前でする?」
  • 第4位:vol.15「料理していますか?」
  • 第5位:vol.25「あなたの夫婦円満度、何点?」

トップ2に関しては、サービススタートに際した初期2回となるので回答率は高いことにはなりがちですが、3位以下に関してはシンプルに関心が高かったものだと考えられます。

そう見ると、3つのうち2つが夫婦に関する内容であり、夫婦の関係やコミュニケーションについての関心が高いと考えられます。

しかし、一方で回答率が低かった内容を見てみましょう。

回答率が低かった下位5つ

  • 第22位:vol.23「パートナーが本当に喜んだプレゼントは?」
  • 第23位:vol.24「夫婦の課題は?」
  • 第24位:vol.13「最近、妻に怒られたことは?」
  • 第25位:vol.22「おにぎり総選挙」
  • 第26位:vol.14「思春期到来!どう対応していますか?」

最下位については思春期と、そもそも対象が限定的であり、またちょうどお盆時期と重なったことも回答率が低かった要因として考えられますが、それ以外を見ると実に3つが夫婦関連の内容。

一概に夫婦に関する問題に関心が高いとは言い難いようです。

また、上位に入った料理についても、おにぎりでは低調だったことから、料理全般に関心が高いということでもないようです。

子育てに正解はないとはいうけれど…

一方で安定的に高い水準の回答率を得ている内容もあります。

高い水準の回答率5つ

  • vol.5「パパがホッとできる時間ある?」
  • vol.9「パパ友いる?」
  • vol.16「ガス抜きできていますか?」
  • vol.19「保活、何した?」
  • vol.20「育休義務化、賛成?反対?」

おおむねパパ自身のことについて問うアンケートは、やはり自分事でもありますので、回答しやすいのとともに、他のパパの状況が気になるところだと感じます。

また、26回のアンケートでは、毎回今後聞いてほしい内容について聞いていますが、そこに書かれているものを見ていくと「こういう時に自分はどうしたらいいのか?」「周りのパパはどうしているのか?」という内容が多く見られ、やはりそれぞれが、パパのスタンダードや正解を探している印象があります。

かつては「亭主関白で仕事を頑張る」という、ステレオタイプではありますが、おおむね「父親とはこういうもの」というロールモデルがはっきりしていたものの、変化の過渡期にある今「パパはどうあるべきか?」ということを模索している姿が想像できます。

「パパしるべ」がスタートする際に掲げたコンセプトは「これからのパパの道しるべ」でしたが、まさに多くのパパがこれから進んでいくために、目印となるものを探しているようです。

ただ一方で、その目印とするパパ像が固定化されてしまうことは、パパの多様性を認めることとは相反する傾向だとも感じます。

本来、暮らしぶりが多様化する中では、パパの姿もまた様々なバリエーションが出てくるものだと思われます。

しかしながら、かつてのように明確なお手本を求めてしまうのは、まだ今どきのパパたちにもどこかわかりやすい「正解」からはずれないようと考えている傾向もあるかもしれません。

「子育てに正解はない」とはよく言われることですが、むしろそういわれてしまうとどうしたらいいのかわからなくなってしまうのがホンネのような気がします。

イチから自分で考えて自分なりの「正解」を確立することは簡単なことではなく、また、そのような練習を積む経験はそれほど多くなかったと推測されます。

そんな時、我々「パパしるべ」のようなメディアや、周囲のパパ友、パパコミュニティなどを通じて、いかに多様な目印や道しるべを知り、その中からヒントを探していく必要性があるのではないかと感じました。

次回「パパのホンネ白書2021後編」では、そんなパパたちの回答について二人のスペシャリストが分析します。

ぜひ楽しみにしていてください。