パパの自己肯定感は7割が低め!? 子どもには高くなって欲しいけどその背景は

子どもには自己肯定感が高い人になってほしい!そう思うパパママはとても多いと思います。

では、そんな子どもたちを育てているパパ自身はどうなんでしょうか?

今回は公式LINEアカウントに登録している1600人のパパたちに、アンケートで聞いた回答をまとめました。

自身の自己肯定感が低いと感じているパパは意外と多いようです。

わが子には自己肯定感が高いことを望むパパたち

いろいろな調査の結果を見る限り、世界的に見ると日本の子どもたちは自己肯定感は低い傾向にあります。

とはいえ、これは小学生以上が対象のものがほとんど。

そこに行きつくまでに、なんとか予防できればと考える人も多いでしょう。

まずは、実際にわが子には自己肯定感が高い人になってほしいと思っているパパはどのくらいいるのでしょうか?

子どもには自己肯定感が高い人になってほしい?

  • 思う:93.3%
  • あまり気にしない:6.7%

比較的予想通りの結果で、むしろ100%じゃなかったのが少し意外なくらいです...!

ただ、わずかでしたが「あまり気にしない」というスタンスもまた大切だと感じます。

願う気持ちはあってもわが子自身はどうなるかは、やっぱりわが子次第だというところもあるので。

では、わが子の自己肯定感を高めるためにパパたちはどんなことをしているのでしょうか?

子どもの自己肯定感を高めるためにはどうしたらいい?

  • 我が子の嫌なところ、直したらいいところ、ダメなところを全部認めてあげる。いいところに目を向けてそこを伸ばすよう促したら良いと思います。我が子の全てを愛してあげる。(第一子:中学生 40代)
  • 好きなことはトコトンやらせる。失敗しても大丈夫!何度でもチャレンジ!と日頃からお話しています。(第一子:未就学児 40代)
  • 話すことにはしっかりと耳を傾け、対等な人間として接すること。(第一子:乳児 30代)
  • 親が味方になる。(第一子:高校生以上 50代)
  • 子どもがしたいことをさせる。(第一子:幼児 30代)
  • 子どもに対して、パパのひとりよがりでない、心からの愛の表現をする。(第一子:乳児 20代以下)
  • 結果よりも過程をほめる。(第一子:小学校低学年 40代)
  • 得意分野を伸ばす。失敗を後悔しない。(第一子:高校生以上 60代以上)
  • メッセージとして、生まれてきてくれたことをうれしく思っていること、あなたの存在そのものが大事だということをいつも言葉で伝え続ける。(第一子:小学校低学年 30代)
  • ほめたり怒ったりではなくて、受け止めるようにする。(第一子:未就学児 30代)
  • たくさんの経験を積む機会を作る。たくさんほめる。子どものいいところをたくさん言葉で伝える。(第一子:小学校高学年 40代)

どれも納得の言葉ですよね。

実際に行動に移すことは簡単ではないですが、まずは心構えを持つことが大切。

しかしながら一方で、わが子の自己肯定感を高めようと頑張っているパパたち自身の自己肯定感については、こんな結果が出ました。

パパの自己肯定感はどうですか?

  • 高いと思う:6.7%
  • 比較的高いと思う:20.0%
  • 比較的低いと思う:26.7%
  • 低いと思う:46.7%

低い!7割以上が低めの回答というのはなかなかの衝撃ではないでしょうか?

これはもう少し深く見ていく必要がありそうです。

自己肯定感が低いパパたちの原因とは

ほとんどの人がわが子には自己肯定感が高くあってほしいと感じながら、実に7割以上はパパ自身が低い傾向にあるというギャップが明らかになりました。

では、どんな時に自己肯定感が高い、低いと感じているのでしょうか?

どういう時に感じますか?

高い・比較的高いと思うパパたちの声

  • 何事も何とかなるんじゃないかなと思える。(第一子:未就学児 30代)
  • 結婚して以降は、運が良いのはもちろん、子どもが生まれてきてくれてからは自己肯定感が高いと信じて行動するようにしている。(第一子:小学校低学年 30代)
  • 仕事と育児をしているとき。(第一子:未就学児 40代)
  • 自分や家族に「与えられている」ものごとに対して感謝した時。(第一子:乳児 20代以下)

低い・比較的低いと思うパパたちの声

  • 家庭の都合で仕事ができない時。逆に仕事が理由で家事ができない時。(第一子:小学校低学年 40代)
  • 子どもと二人きりの時に。(第一子:幼児 30代)
  • 仕事でトラブルがあるとまずは自分を責めています。(第一子:小学校高学年 40代)
  • ファッションを自分で決められない時や、自分の意見をしっかり主張する事ができない時。(第一子:中学生 40代)
  • 自分の選択に自信が持てず、なかなか一歩を踏み出せないとき。(第一子:乳児 30代)

単純にポジティブかネガティブかが自己肯定感の高低に直接関係するわけではないと思いますが、何かいろいろな傾向がコメントからにじみ出ているように感じられる気がします。

低い側のコメントには「できない」といった否定的な言葉が多く見られますが、本当にできないのかどうかより、そのできない部分に目が行ってしまっているのかもしれないと感じます。

一方、それぞれの自己肯定感がどんな経緯で形成されたか、その背景についてはどう感じているのでしょうか?

どういう背景でそうなったと思いますか?

高い・比較的高いと思うパパたちの声

  • 今までやろうと思ったことがなんだかんだでできてきた。(第一子:未就学児 30代)
  • 家族を持ってから、なんとなくそうありたいと願い続けています。(第一子:小学校低学年 30代)
  • 子どもが産まれたのをきっかけに「どちらも全力でやる」と覚悟をもって取り組むようになった。(第一子:未就学児 40代)
  • 私の親が私を心から愛して育ててくれたから。(第一子:乳児 20代以下)

低い・比較的低いと思うパパたちの声

  • 子どもと接する時間の低さ。(第一子:幼児 30代)
  • 子どものときにあまりほめてもらった記憶がないからかな。(第一子:小学校高学年 40代)
  • 小さい時から「素直ないい子」で育ってきたので、人の考えや意見に素直に従う人生を歩んできました。今思うと、人の意見を否定するのは悪いこと、自分の意見を出すことは我儘なこと、人に嫌われるのが怖い、そこから抜け出せずにこの歳まで来てしまいました。試練を乗り越えた事がないからだと思います。(第一子:中学生 40代)
  • 中学の部活の顧問から人格否定を繰り返し受けたせいだと思っています。小学生から環境がガラッと変わってしまったので、それに適応しきれなかったことが自信の喪失につながったと考えています。(第一子:乳児 30代)

こちらもいろいろなものがにじみ出ているように感じます。

低い側のコメントを見ていると、これまでも今もなかなか割り切れない思いがあるのだと思います。

では、そんなパパの自己肯定感を高めるためにはどんなことをした方がいいと感じているのでしょうか?

パパの自己肯定感を高めるためにはどうしたらいい?

  • どんな些細なことでも眼の前のことに全力で取り組む。(第一子:未就学児 40代)
  • 育休を取ることにより、最も身近な家族である妻から感謝されたり、子どもを喜ばせたりと、自分が役立っている実感を得られる(無力に感じてしまうこともありますが)(第一子:乳児 30代)
  • 開き直る。(第一子:幼児 30代)
  • 妻や家族をはじめ、自分と関わる人々の良いところを見つける。(第一子:乳児 20代以下)
  • 仕事の量を減らすと使える時間が増えるため家事ができるようになる。(第一子:小学校低学年 40代)
  • 自分の好きなことに打ち込み、他のことを考える。(第一子:高校生以上 60代以上)
  • 自分は自己肯定感が高いと思い続ける。(第一子:小学校低学年 30代)
  • 小さなことでもできたこと、やれたことに目を向けて気付けるようにしていく。(第一子:未就学児 30代)
  • 他の人が経験しないような経験を積んでいく 自分がやりたい、いいな、と思ったことに行動として表していく。(第一子:小学校高学年 40代)
  • 勇気を出して、かなりの勇気を出して自分の希望を言ってみる、押し通してみる、人に嫌われてみる事だと思います。それでも別に人生は変わらない、以外と他人はそれを受け入れてくれることを知る。壁や峠を乗り越える事だと思います。(第一子:中学生 40代)

どれも、まさにその通り!と思えるコメントではないでしょうか。

とはいえ、わかっていてもできないことだってありますよね。

とはいえ、本当にわが子に自己肯定感が高くなってほしいと考えるのであれば、もしかしたらまずは自分自身から変わっていくことも必要かもしれません。

今回は「わが子」そして「パパ自身」、それぞれの自己肯定感を高くするためにした方がいいことを聞きましたが、そのどれからでもいいので、まずは自分自身にもしてあげたらいいんじゃないかと感じます。

そうすれば、きっと状況も変わるはずだと思います。

子育てに限らず、仕事や生き方にも大きな影響があると考えられる自己肯定感は、このサイトでもおなじみアドラー心理学でもたびたび出てくるキーワードです。

次回はこの自己肯定感について、アドラー式子育ての熊野英一さんに伺ったものをまとめてお伝えします。

なんでも、熊野さんによると最近この自己肯定感については、捉え方を勘違いしている人も多く見られるそうです。

詳しくは次回!お楽しみに!


今回もご協力いただきありがとうございました。

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