AIを育児に活用するのは有り?無し?パパたちの活用事情をアンケート

日常的に活用する機会が増えているAI(人工知能)。

仕事だけでなく日常生活でもAIが活用されているサービスやアイテムも増えている今、パパたちはどのくらい活用しているのか。

そして育児ではどんなシーンで活用できるのでしょう...?

実際にパパたちにアンケートを実施し、AIの活用方法や今後への期待・不安までリアルな声を集めました。

育児にAIを取り入れるヒントが見つかるかもしれません。

仕事では欠かせなくなってきたAIの存在

「ChatGPT」をはじめ、AIを使った様々なサービスが日々増えています。

そして、これからは活用シーンや活用する方法がもっともっと広がっていくと思います。

現状として、パパたちはAIをどのくらい活用しているのでしょうか?

まずは仕事でのAI活用について聞きました。

仕事でAIを使っていますか?

  • 頻繁に使っている:47.1%
  • 時々使っている:29.4%
  • ほとんど使っていない:5.9%
  • 使ったことがない:17.6%

「頻繁に使っている」だけでも約半数。

おおむね8割のパパは仕事でAIを活用しているようです。

一方で、「使ったことがない」というパパも2割弱いることもわかりました。

では、どのような使い方をしているのでしょうか?

AIをどんなことに使っていますか?

アンケート結果

  • コードのデバッグ。ドキュメントの要約。(40代)
  • スケジュール・業務効率化(40代)
  • プログラミング、会社ブログの執筆、企画の壁打ち(40代)
  • ルーティンワークの自動化、アイデア出し、下書き作成(40代)
  • 自分の思考の整理や仕事の整理。メールの文章の作成等(40代)
  • 情報収集や壁打ちなど(40代)
  • 調べ物や簡単なプログラミング(40代)
  • 文章作成、文字起こし、画像生成、検索、ディープリサーチ(30代)
  • 壁打ちや調査(30代)

AIの活用は基本的に職種にもかなり関わってくると思いますが、やはりプログラミングをはじめとするデジタル関連の使い方が多く見られます。

一方で、スケジュールや思考の整理といった仕事そのものというよりは、その周辺部分での使い方も多く挙がっていて、一概にAIを使うかどうかは職種に関係ない部分もあるように感じます。

もちろん、仕事で求められたり、触れたりする機会が多いと、日常的な活用にもつながる部分はあると思います。

いずれにしても、AIはすでにわれわれの日常の中に溶け込んでいることが感じられますね。

育児にAIを使うってどうなの?

仕事やその周辺でのAI活用は、効率化や省力化という目的を達成するために前向きに捉えられやすいように感じます。

ただ、こと「育児」という面ではどのように感じているのでしょうか?

育児の中でAI使うことはアリですか?

  • アリ:94.1%
  • ナシ:5.9%

「アリ」と答えたパパが94.1%と圧倒的多数でした。

育児は命に係わることでもあり、また教育や成長の側面からも「機械(デジタル)に任せるのはどうか?」と考える人が多いのではないかと思っていましたが、現状はごくわずかのようです。

では、実際に使っている人はどのくらいいるのか?そして、どう利用しているのでしょう。

育児に関連してAIアイテムを利用したことはありますか?

  • ある:29.4%
  • ない:70.6%

使うのは「アリ」としても、実際に使っている人は3割をきっているのが現状。

回答者の中にはすでにお子さんが大きい人もいて、その人たちは活用する機会がなかったということもあると思います。

また、活用する方法にもかなりよってくると思います。

実際にどんなアイテムを使ったことがあるのでしょうか。

どんなAIアイテムを育児で活用してますか?

アンケート結果

  • Benesseの学習AI(30代)
  • ChatGPTに毎日の献立の提案をしてもらい料理方法を教えて持っています。(40代)
  • アレクサとピヨログの組み合わせ(40代)
  • ベビーカメラは、親の時間確保のため必須(40代)
  • 画像・動画生成AIで子どもたちにクルマのコンテンツ作ってあげている。(40代)
  • 自宅での様子を伝える連絡帳へ書く内容を音声で入力し、要約してもらっている(30代)
  • 子どもの写真を加工(40代)
  • 夫婦で育児する上での方法を計画してもらっている(40代)

教育、家事のサポートから、画像の加工までかなりシーンは幅広いですね!

連絡帳に書く内容の要約はナイスアイデア!

夫婦の計画については、確かにお手軽に知恵をくれる第三者的な使い方としていいと思います。

また、ベビーカメラやベビーモニターについては様々なAI技術が利用されていることも多く「BabyTech®」という分野で広がっていますが、こちらも活用する人が増えていることがわかります。

最近ではベビー用品店などでもかなり多く見かけますよね。

一方で、使ったことがない人はなぜ使っていないのでしょうか?

AIを活用していない理由

  • どんなアイテムがあるかわからない:75.0%
  • 高価なので使えない:12.5%
  • 必要性を感じない:12.5%

今回のアンケートでは、AI技術を活用したアイテムの性能に対する不安といったネガティブな声はなく、情報が十分ではないことがもっとも多く見られました。

そう考えると、もっともっと情報が行き届けば活用する人はさらに増えると考えられますね。

今後AIに期待すること・不安なこと

今回、「子どもたちにはAIが使えるようになってほしいか?」という質問をしたところ、「そう思う」と答えたパパが100%でした。

少なくともこれからの時代にAIは必要であり、それが使えることも大切だと感じているのはわかりました。

一方で巷でよく言われているAIが進化しすぎて人間を支配するという「シンギュラリティ」について、パパたちはどう捉えているのでしょうか?

シンギュラリティは心配ですか?

  • とても心配:17.6%
  • ちょっと心配:17.6%
  • あまり心配していない:35.3%
  • 全然心配していない:29.4%

心配側が35%、心配じゃない側が65%でやや心配していない人の方が多い結果でした。

現状を見る限りは、AIそのものへはポジティブに捉えている人が多いということですね。

もう少し具体的な声を聞くために、最後に「シンギュラリティ」だけでなくAI活用の広がりについて、今パパたちが感じていることも聞きました。

アンケート結果

  • AIに考えさせて、自分は考えないでいるといつか人類は自分で考える力を失うのではと思う。(40代)
  • AIを使うスキルが求められる時代だなと思う(40代)
  • AIを魔法の杖と思う人がいるので、正しく認識して欲しい。(40代)
  • 今までのパソコン、スマホと同じように、AIを当たり前に使う世代が出てくる(30代)
  • 子どもが宿題をAIに回答してもらって勉強しなくなりそう。(40代)
  • 人がやるべき事が増えているので、継続的にスキルアップできない人はつらそう(40代)
  • 早くシンギュラリティに到達して、AIにベーシックインカムを稼いでもらい、人は好きなことで働く世の中になってほしい(30代)
  • 著作権など既存のルールをAIのある世界にアップデートするのが間に合わない(40代)
  • 日々の手伝いやアイデアを与えてくれるので、上手に活用できるようになりたい(40代)
  • 物事を自分で考えなくなる(20代以下)
  • そもそも車の走る速度は人をこえている。そういった意味で、考える速度はAIの方が速いかもしれない。ただ、考えさせるのは人間で、どんなプロンプトを考えるかも人間である。プロンプト自体をAIに考えさせるとしても、出発点は人間である。要は使いよう。だから、周りに流されず、今あるトレンドなツールを使いこなせる柔軟な子どもになって欲しい。(40代)

AIに対するネガティブな声もありますが、いずれにしても「人間がどうするか?」という視点が多いように感じます。

それを象徴するような声が本職の方から届いています。

アンケート結果

  • AIエンジニアをやっています。AIを道具にするにしろ、AGIができて人と対等なパートナーになるにしろ、良い人生を歩むためにはまず自分自身を鍛えて自律しないといけません。便利であってもAIは自分の一部ではありません。安易かつ過度にAIに依存できてしまい、研鑽を怠るようになっては危ないかと思います。(40代)

なるほど。実際に日々身近なところにいて、触れているからこその言葉ですね。

使い方によっては便利なものであることは間違いないと思うので、使う側が意識をしっかり持って付き合うことが重要。

また、我々以上に活用するケースが増えてくる子どもたちには、その辺りをしっかりと伝えていく必要はありそうですね。

ポケベルやスマホをはじめ、我々が育ってきたなかでも常に新しい技術やアイテムが出てきて、同時に懸念も出ていたと思います。

でも、今回アンケートに答えてくれたパパたちのようにネガティブなところにばかり注目することなく上手に活用していけたら、家事や育児に役立つのではないでしょうか。


今回もご協力いただきありがとうございました。

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