結婚や出産を経て「パートナーが冷たくなった」と感じている人は一定数いるように感じます。
最近妻が冷たいと感じて、理由もわからず不安になっていませんか?
今回はまさに妻が冷たくなったことに悩むパパからのご相談です。
本記事では、妻が冷たくなる背景や心理を解説しつつ、「関係を温め直すために夫ができること」を具体的に紹介します。
アドラー心理学の視点から、共感・感謝・思いやりの行動が関係改善につながるヒントになるはずです。
もしかしたら、答えはパパの中にあるかもしれません。
結婚は共同作業である
結婚から5年。子どもも産まれて大変だけど充実した毎日を送っています。
ただ、気になるのが最近の妻の態度。何をしても素っ気なくて冷たくなったと感じています。
自分では思い当たる節はないのですが、これはもう仕方ないことなのでしょうか?
まずは、心中お察しします。
この質問からはあなたがとても妻を愛していることがひしひしと伝わってきます。
だからこそ、振り向いてほしいと思うのは自然なこと。
では、どうしたらいいか、考えていきましょう。
「夫婦仲良し」と言っていい時代
かつては多くの人が家庭での愚痴を振りまき「結婚は人生の墓場」とまで言われていましたが、最近は少し状況が変わってきたように感じます。
夫婦や家族の仲睦まじいキラキラした姿をSNSなどで発信する人も増えていて、「うちの夫婦は最高ですよ」と言っていい雰囲気があると思います。
そこに憧れを持っていても、実際はなかなかうまくいかないことも多いと思いますし、憧れているからこそ、なんでこんなにうまくいかないのか?と落ち込んでしまうかもしれません。
でも、多かれ少なかれ全ての夫婦にうまくいかないことがあり、悩んでいるものだと思います。
もともと違う人間である以上、齟齬が出るのは当たり前のことです。
一方で、違う人間だからこそ面白いし、その違う人間とどうやって一緒にうまくやっていくかを考える必要がありそうです。
アドラーが考える「結婚とは」
アドラーは結婚についてこんな言葉を残しています。
アドラー心理学のポイント
結婚とは、二人で育む共同作業。
お互いが理解し、思いやることで愛が深まる。
恋愛も同じですが、結婚とは一方的な努力や犠牲ではなく、二人で協力し、成長していく関係だとアドラーは考えていて、だからこそ相手を自分と同じくらい大切にすることが大切だと説いています。
例えば、「こんなに尽くしているのに、相手が応えてくれない」という不満はよくある悩みですが、あなた自身が良かれと思ってしていることも、実は相手にとってはありがたいことではなく、結果的に「共同作業」となっていないケースもあると思います。
つまり、そこは相手への理解が及んでいなくて、自分中心の考えになっている可能性があるのです。
もしかしたら、相手も「夫が冷たくなった」と感じている可能性すらあるでしょう。あなたは気づいていないかもしれませんが。
では、どうすればいいのでしょうか?
最近妻が冷たいと感じるなら“温めて”みよう
相手を変えようとしない
人から「ああしろこうしろ」と言われるのは嫌なものです。
結果的にそれで変わることはほとんどありませんし、何より人権を侵しているようにも感じると思います。
なのに、多くに人は相手を変えようとして「ああしろこうしろ」と言ってしまいます。
「相手を自分と同じくらい大切にする」と考えたら、やはりそれはしない方がいいですよね。
関係が疲弊してしまいます。
だったら“自分がどうするか?”これを考えればいいですよね。
もちろん、相手が望むことをズバリ叶えることができれば、それにこしたことはありません。
しかし、望むことを知るのはなかなか難しいこと。なんとも悩ましいところです。
でも、やれることはあります。
「自分がしたいからする」という心構え
例えば、それは「ねぎらい」や「感謝」。
相手がしていること、してくれたことに目を向けて、「助かるよ」とか「いつもありがとう」と声をかけることは、すぐにでもできるし、お金や時間がかかることではありません。
そして、そんな温かい言葉は、もしかしたら冷えた関係を温めてくれるものかもしれないのです。
ただ、例え思ったように関係が改善しなくても、相手から「ねぎらい」や「感謝」の言葉なくても、それに対して不満を抱くようなことはないようにする必要があります。
それこそまさに相手に変化を求めていることになるからです。
あくまで、「自分がしたいからする」という、ある種、自己満足の範囲にとどめておくことが大切です。
結局のところ人間とは不完全な存在です。
自分中心の考えになってしまうことをはじめ、自分の不完全な部分を受けいれ、かつ相手の不満を感じる部分も受けいれて、失敗を許し合いながら少しずつ絆を深めていくことが重要です。
冷めた関係が永久に冷めたままになるとは限らないので、時間をかけて温めていきましょう。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 不満の裏に「自分中心の考え方」がないか考えてみる
- すぐにできる「ねぎらい」や「感謝」から始めてみる
- 「自分がしたいからする」心構え、見返りは求めない
いったん「妻が冷たい」と感じてしまうと、ショックもあるし、なんなら怒りすらわいてくるので、なかなか素直に対応できないですよね。
でも、改めて自分の行動や言動を振り返ってみると、完璧にできているわけでもないですし、確かに自分から何かしてみた方がいいかもしれませんね。
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!
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