子どもが保育園や幼稚園に通うようになると、パパママといった保護者同士の付き合いが増えていきます。
すでに仲良しグループができている中で、自分だけグループに馴染めないと感じて悩んでしまうこともあるでしょう。
でも、実はグループに馴染むのが得意な人の方が少ないんです。
今回はアドラー式子育ての専門家・熊野英一さんが、なかなかパパママグループに馴染めずに悩むパパに向けて、コミュニティに上手に馴染むための心構えをアドバイスします。
パパママグループに馴染めないのは、あなただけじゃない
春から娘が保育園に行き初めて3か月が経ちました。
周りの保護者の中には、すでに仲良しグループのようになっている人たちもいますが、自分はなかなかその輪に入れていません。
できれば、上手に馴染みたいのですが、どうしたらいいでしょうか?
保育園に行き初めて最初の3か月というと、なかなか慣れないことが多くて大変ですよね。
お疲れ様です。
そんな大変なときはもちろん、これからやってくるいろいろな困難に向き合う時にも、やはり仲間がいることは心の支えになります。
パパママグループと仲間になる方法について、一緒に考えていきましょう。
グループに馴染むのが得意な人は、実は少ない
グループやコミュニティに馴染むことや立ち回りには、どうしても得手不得手があるとは思います。
こういった質問をいただく時点で、もしかしたらあなたは得意な方ではないと感じているのかなと想像します。
ただ、「自分は得意じゃないから馴染めない」と、割り切ってしまう必要はありません。
あなたから見て、すでに仲良しグループに入っていて外交的に見える人も、実はちょっと馴染むのは苦手と思っている人も少なくありません。
「もうどこに行っても誰とでも仲良くなれる!」と全力で言える人の方が相当珍しいことは、これまでの人生でお気づきだと思います。
要は誰でもグループに入るには勇気が必要なのです。
人見知りでも仲良くなれる人との違い
よく外交的に見える人が「人見知りなんです」と言っていて、「どこが??」となることがありますが、それは謙遜ではなく、本当に人見知りだったりするケースがあるんです。
でも、その人は「自分は人見知りだから仕方ない」と、グループに入るのを諦めていないだけのこと。
そのコミュニティに入ることが大切だと思って、人見知りなりにできる範囲で努力しているんだと思います。
なので、いただいた質問の「どうしたらいいでしょうか?」に答えるとするならば、「ちょっと勇気を出してみてはどうですか?」という提案になります。
では、具体的にどうやって進んで行ったらいいでしょうか?
無理に合わせず、自分に嘘をつかなくていい
無理に合わせず、自分に嘘をつかなくていい
アドラーはこんな言葉を残しています。
アドラー心理学のポイント
「共同体感覚とは、人に喜びを与え、自分自身も幸せになり、人生を共に明るく、豊かにする力だ」
アドラーが言う「共同体感覚」は...
- 居場所がある
- 信頼できる
- 自分が役に立てる
と思える感覚のことです。
今回のケースで言えば、そのパパママ仲良しグループであなたがそう思えるようになるには、どうしたらいいか?
もちろんただグループに入り込むためであれば、相手に取り入るために話やノリを合わせたり、同調する方法があるかもしれません。
しかし、アドラーの言葉を見てもわかるように「自分自身も幸せになり」というポイントを忘れてはいけません。
自分に嘘をついて、仲良しのふりをしても「居場所がある」とも「信頼できる」とも感じることは難しいでしょう。
とはいえ、自分のいつものやり方を突き通すのはちょっと自分勝手。
だから無理はしない範囲で、多少は合わせて距離を近づけることを考えてみてもらえたらと思います。
日頃しているあいさつに一言付け加えたり、相手の話を丁寧に聞くようにしたり、ちょっとしたことでも感謝の気持ちを言葉にしたり、無理してやらなくてもいいことを少しずつやっていくだけでいいと思います。
一気に大勢と仲良くならなくても大丈夫
また、あなたが想像する「馴染む」というのが、そこにいる全員と仲良くわいわいするようなイメージになっているかもしれませんが、いきなりそこまでたどり着こうとするとハードルは格段に上がってしまいます。
極端な話、まずはそのグループの中の1人と話せるようになることから始めればいいのです。
傍から見て気が合いそうな人を見つけたら、その相手の関心に関心を持って共感し、ちょっとずつ進めていけばいいと思います。
1人と仲良くなれば、その人を通じてつながる人も出てきて、いつの間にか話せる人が増えて、結果的にグループに馴染める可能性は大いにあると思います。
またグループの中には合わない人もいると思いますが、この方法であれば比較的合わない人と近づきすぎずにいられるとも感じます。
とはいえ、その1人と仲良くなるためには、やはり踏み出す勇気は必要です。
あまり難しく考えすぎずに、互いに協力していけるようになるために、そこはちょっと頑張ってみてもらえたらと思います。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 「馴染めない」と感じている人は意外と多い
- 無理はしなくてもいいけど、できる範囲の努力はしてみよう
- いきなり大勢ではなく、まずは1人と仲良くなろう
保育園や幼稚園で知り合う人たちは、そもそも同じ地域で暮らして子どもも同世代なので、きっと馴染みやすい相手のはず。
グループになっているとなかなか入れないと感じがちですが、1人であればハードルは少し低くなると思うので思い切って前に進んでみてください!
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!
あわせて読みたい
-
-
消極的な自分を変えたい!40代で父親になったパパは変われるのか?
父親になると、ここから頑張らなくちゃ!と思いを新たにする人も多いと思います。 今回は、40代で初めて子どもが生まれて父親の自覚が芽生えたことをきっかけに、「消極的な性格を変えたい」と思う一方で、「もう ...
-
-
50代“おじパパ”でも大丈夫!保育園で若いパパとつながるアドラー流会話術
ここ数年、比較的歳を重ねてからパパになったという“おじパパ”が増えています。 50代で子どもを授かり、保育園や公園で自分の子どもより若い世代のパパと出会うと「どう接したらいいのか」と不安に ...