NPO法人ファザーリング・ジャパンが子育て支援事業に関わる愛知県岡崎市。
第3期を迎えた今年の「おかざきパパマイスター養成講座」も、いよいよクライマックス。
今回は、市長よりおかざきパパマイスターに認定された第4回目の講座をレポートします。
認定されたパパたちの思い、そして!そんなパパに向けてママたちはどう思っているのかに迫りました!
いつもと何かが違うグループトーク
出張が楽しみなパパしるべ編集長のジョージです。
決して、家族と離れたいというわけではないですし、なんなら出張中も今頃どうしているかなぁと考えることが多いのですが、家族のご飯担当としては、いつもの「あ、もうこんな時間か!」と焦ることがないのはありがたいと思うのです。
とはいえ、出張の機会が増えすぎると「みんなちゃんとご飯食べてる??」と不安になってしまったりもするのですが。
さて、毎回出張で来ている岡崎市。
第3期の「おかざきパパマイスター養成講座」もこれが最後だと思うと、ちょっと寂しいですが、今年度も素晴らしいパパたちが巣立って行くと思うと感慨深いものがあります。
というわけで、迎えた4回目も、いつものようにセミナーからスタート。
講師は僭越ながら僕が勤めさせていただき、アドラー心理学を基にした「自己肯定感アップ」をテーマに話を進めていきます。
受講者同士もすっかり打ち解けて、和やかなムード。こちらもとてもやりやすいです。
4回目なのでハードルは上がります
ところが、グループに分かれてのディスカッションに入ると、ちょっと雰囲気が変わります。
もう4回目なのに、少しだけ緊張感が漂うのです。
なぜか?それは、セミナーに参加しているママさんも一緒にグループトークを行うからです。
これまでは、セミナーにはパートナーと一緒に参加するものの、グループトークの前にママたちは別室へ移動し、パパのみの時間だったのです。
この日のテーマは「家族の良い出し」。
家族の良いところをみんなで自慢しあうという、普段人前ではまずやらないことです。
もちろん家族というのは、こどもだけでなく目の前にいるママも含まれます。
果たして、どんな展開になるのでしょうか?
しばらく見守った後は、恒例の発表タイム。
各グループの代表者からどんな話が出たかを共有してもらったのですが、ここで一部抜粋して紹介しましょう。
まずは、一番話しやすいであろう「こどもの良い出し」
パパにこどものいいところを聞いてみた
こどものいいところ
- 人と会ったり、見かけたりした時とかも愛想よく手がふれる
- 毎朝顔をペチペチ叩いて起こしてくれる
- 自己主張が強くて芯がある
- どこからか言葉をたくさん覚えてきて、自分なりにいろんなところで学んでいるところが、成長としてすごく嬉しい
- 何で嫌なのかっていう理由が言える
- 外ではすごくいい子だけど、お家に帰ってくるとやんちゃするとか、それもオンオフをこどもながら使い分けていてすごい
- 妹のことをよく気にかけてくれて、すごく面倒を見てくれて、すごい良いところ
- 車が好きで、自分の知らない車種とか、あとは恐竜が好きとかだったら、自分の知らないこういう恐竜がいるんだっていうような、価値観が広がる、価値観を広げてくれる
- スマホ時間を解放して散歩に連れてってくれて、いろんな景色を見せてくれる
順調です。いい感じです!
問題(?)はここからです。
続いて、ママたちからのパパのいいところ。
ママたちから聞いたパパのいいところ
パパのいいところ
- こういった場所(セミナー)でしっかり勉強していて尊敬できる
- 行動力があって見習いたい
- 細かいところまで凄く気づいてくれるし、それを言い散らかすんじゃなくて、何も言わずに黙ってやってくれる
- ちっちゃなことでも「ありがとう」と言われるので、それも活力につながっている
- お金の管理や家計に関することをすごく細かくしっかりやってくれている
- 笑顔が素敵
- 調べることが得意っていうところがいい
おお、素晴らしい!こういう場だからこそ絞り出してくれたのかもしれませんが、うれしい声がたくさん!
「笑顔が素敵」とは誰もが言われたいですよね。
さて、いよいよパパの番です。
高いハードルを越えて皆さんが言ってくれたママのいいところがこちらです。
パパたちから聞いたママのいいところ
ママのいいところ
- 行動力があることや、しっかり者でダメなところを指摘してくれる
- 衝動的にゲームとか買っても、なんか思っていることがあるかもしれないけど、それを認めてくれている
- こどもの変化を注意深く細かく見てくれていて、その時々で必要なもの、食べ物であったりとか動物であったりとかっていうのを作れたり用意したりできることがすごい
- こどもが「これなんで?」って聞いてきた時に、それに対してしっかり時間を取ってお話をして「なんでだろうね、どう思う?」とか、しっかり聞いてあげられるっていうところがすごい
- お金の管理や家計に関することをすごく細かくしっかりやってくれている
- 仕事から帰ってきた時にも「お疲れ様」と言ってくれる
- こういうイベントがある、こういうクーポンあるとか、そういう情報を教えてくれたりとかする
パパたち頑張りました!にしても細かいところまでよく見ていますよね。素晴らしいです。
そして、あるグループで“一番多かった”と言っていた声がありました。それがこちらです。
- すごくかわいい
素敵!
なんだか皆さん恥ずかしそうでありつつも楽しそうだったので、やった甲斐がありました。
パパマイスターの冠は重い??
全4回にわたる講座の最後は、おかざきパパマイスター認定証の授与式です。
昨年に続いて岡崎市の内田康宏市長から、パパたちに認定証が授与されます。
こどもを育てることができるというのは本当に限られた時間で、その時は大変ですけれども、あとから思うと本当に懐かしい思い出もたくさんあります。
皆さん、自ら子育てに関わり、こどもたちとふれあう時間は本当に貴重だと思いますので、しっかりと見守っていただきたいと思っています。
それから、この講座で築いた人間関係というのは、会社・学校の人間関係とはまた違った、年代も異なる人間関係だと思います。
私の母は、当時 PTA のお母さん方と付き合いがあって、その関係は母が死ぬまで続いていました。
せっかくの出会いなので、男同士でそうした会社や地域、年代をこえた大変貴重な関係を大切にしていっていただけたらと思います。
冒頭、内田市長からは自身の子育て経験などを踏まえて、パパたちへ暖かいエールをいただきました。
パパたちの決意
内田市長より認定証を受け取ったパパたちは、それぞれパパマイスターとしての意気込みや決意を発表しました。
今回も、本当に様々な思いが語られました。一部抜粋して紹介します。
- 全4回参加して、正直まだまだ喧嘩ばかりしてはいますけど、この喧嘩がいつか笑い話になれるような、そんないい家庭を作りたいなと思ってます。
- これから第一子が産まれるところですけれども、本当に大変勉強になる会がいっぱいありました。今後振り返ってきた時にこの講義を受けてよかったと、そう思えるようなパパの姿を目指して頑張っていきたいなと思います。
- とてもいいご縁に恵まれて、パパと繋がることができてとても嬉しいです。これからもそれぞれの家事、育児の悩みを相談したいです。あとたまには妻の愚痴なんかを飲みながら話して、つながりを深めていけたらいいなと思っています。家庭では「良い出し」をして、こどもの良いところをどんどん見つけたいと思います。
- この講座を通して色んな新しい知識を得ることができたのはもちろんですが、頑張っているパパと出会えて、いい刺激になったと感じています。とにかくこの講座を受けて、これから意識することは、どんなに疲れていても家では無表情をやめようと思います。頑張っていこうと思います。ありがとうございました。
- この場でなければ出会うことができなかった方々との交流が個人的にはとても楽しかったです。まずは良きパパとして、そして良き夫として明るい家庭を築いていきたいと思います。ありがとうございました。
- これから「おかざきパパマイスター」と呼ばれることになりますので、実態にそぐわないような行動をすると、プレッシャーがかかるのではないかと思いました。「パパマイスターじゃないの?」と。僕も今、家で何かある度に「パパマイスター通ってるでしょ?」って言われるようになっておりますが、そういうプレッシャーにさらされながら、皆さんで一緒に考えていきたいなと思っております。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
- 妻をきっかけに講座を知って、そのきっかけから縁ができて、パパマイスターの認定を受けることになりました。ここがスタートで、多分ここから先をどう過ごしていくかが自分の子育ての鍵になるのかなという風に思います。もうパパマイスターという冠を背負ってしまったので、しっかりと動いていけるように、頑張ります。
- こんな素敵な機会を作ってくださりありがとうございました。今朝家を出るときに、奥さんから「パパマイスターになるんだから、家事は今までの 3倍」というふうに言われて、本当に気が引き締まります。こどもと一緒に成長するパパであり続けたいと思います。
素晴らしい言葉が続く中、徐々に「パパマイスターというプレッシャー…」とか「パパマイスターの冠を背負ってしまった…」とか「パパマイスターなんだから…」といった本音も零れ落ちてきて、そのたびに会場は笑いに包まれていました。
なんだか重いものを背負わせてしまったみたいでごめんなさい(笑)。
というよりも、こんなジョークが言えるほどの雰囲気で終えることができたことこそ、第3期の特徴だったのかもしれません。
皆さん、笑顔の絶えない素晴らしい時間を過ごさせていただきありがとうございました。
ママたちの本音は…
最後に、ちょっと延長戦。
今回、授与式が終わって会場の片付けをしている間に、残っていたママたちの声を聞くことができました!
夏から冬にかけて講座に通うパパたちを見守ったママたちの思いも一部お伝えします。
- 岡崎にこんなにパパがいるんだなって。この圧倒的な数を見たことがなかったので、新鮮でした。家に帰ってくるとなんかちょっとパパの意識が上がった感じが嬉しかったです。
- 私も講座を一緒に聞いていたので、家に帰ってから内容についてちょっと話し合ったり、お互いこういうことできてないから、これからこうしていこうねみたいな、話し合いのきっかけにもなりました。
- 4回のうち3回の講座を私も一緒に聞いたんですけど、二人で同じ話を聞いて、いろいろ意識を共有しました。いろんな良いことを聞けたし、やっぱり他のパパとのつながりで自分が思っていることや、悩みとかも共有できたのはすごい良い時間だったなと思うので、これを機にまた二人で頑張っていこうと思いました。
- 私は第1回目と今日の2回受講させてもらったんですけど、その行ってない二回目と三回目のことを、すごく楽しそうに「こんなこと言ってたんだよ」って話してくれて、すごい楽しそうだなと思いながら、とてもためになった講座だったので喜ばしかったです。
- 元々こどもが好きな人ではあるんですけど、知識とかいろんなものを持ち帰って共有してくれて、こどもっていうポイントで二人の話題がさらに具体的に増えてよかったなと思いました。
- 最初は旦那があんまり乗り気じゃなくて、強制的に連れてきたんですけど、だんだん楽しくなってきて、「飲み会に行きたい」って言ってくれて、パパ仲間ができたのが良かったなと思ったんで、参加してよかったなと。
どれも本当にうれしい声ばかりですが、最初は乗り気じゃなかったパパが前向きになってくれたという話は感慨深いもの。
改めてこういうきっかけが、いかに大切であるかを痛感した思いです。
ちなみに、もちろんこんな声もありました。
- 家でも何かあると「パパマイスターじゃないの?」みたいなことを言って、ちょっとプレッシャーもかけているんですけど、お互い育児に対して前向きになれました。
なんかどこかで聞いた話ですね(笑)。
喧嘩にならない程度に、家庭の中でも上手に「パパマイスター」を活用していただければ幸いです。
とにかく!講座を受けたパパたちだけでなく、ママたちの笑顔にもつながっていると知ることができて本当によかったです。
おかげさまで岡崎では続いてきていますが、この取り組みがもっと全国に広まっていったらいいのになぁと強く感じました。
改めて、参加してくれたパパママ、講師の皆さんやママの交流サポートをしてくれた「産後ケア mama-ile」の皆さん、託児を担当してくれた「りぶらっこ☆ふぁみりー」「めりーさんのお家」の方々、そして岡崎市役所の職員さんへ感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!