男性は平日は家事育児をしないと言われることが多いのですが、実際はどうなのでしょうか?
仕事が中心となってしまうパパたちが殆どの中、家事も育児も平日だろうが関係なくやらないといけない。
そんな中で、パパたちはどのくらい家事や育児にコミットしているのか?
そこにはどんな思いがあるのか。
公式LINEアカウントに登録しているパパたちに実態をアンケートしたところ、涙ぐましい努力とやりきれない思いが届きましたので、ご紹介します。
「男性は平日家事をしない」とは言うけれど…
いまだに長時間労働を強いられている男性はたくさんいて、それが女性への家事育児の偏りの背景にあると言われています。
実際、様々な調査結果を見ると、平日の家事育児時間は男性が圧倒的に少ないのが現状です。
しかしパパしるべでアンケートしたところ、今までのアンケート史上最多クラスの回答が集まりました!
平日に家事育児をするための工夫や努力、パパたちのやりきれない思いがこもったコメントをぜひ見ていただければと思います。
まずは、平日のベースとなる出社&帰宅の状況を聞きました。
何時に出社しますか?
- 5時より前:2.9%
- 5時半~6時:2.9%
- 6時台:14.7%
- 7時台:20.6%
- 8時台:20.6%
- 9時以降:5.9%
- もう毎日バラバラ:8.8%
- その他:5.9%
- リモートなので出社なし:17.6%
何時に帰宅しますか?
- 16時より前:2.9%
- 16時~17時台:8.8%
- 18時~19時台:32.4%
- 20時~21時台:23.5%
- 22時以降:2.9%
- もう毎日バラバラ:8.8%
- その他:5.9%
- リモートなので帰宅なし:14.7%
それぞれのボリュームゾーンを見てみると、出社が「7時台」「8時台」。
帰宅は「18時~19時台」がトップでした。
回答してくれたパパに関してはある程度勤務時間を抑えることができている人が多いようでしたが、世間的にみると「そんなに早く帰れるパパがいるの!?」と感じるかもしれません。
では、どのくらいのパパが家事に関わっているのでしょうか?
平日も家事はしていますか?
- している:76.5%
- ちょっとしている:23.5%
こういったアンケートではよくあることですが、「していない」というパパは回答しない傾向があると思います。
とはいえ、100%が何らかの家事をしていて、その中で「している」と言い切ったパパが7割を超えていることを考えると、一概に「平日の男性は家事をしない」というイメージとのギャップを感じます。
ちなみに平日している家事のトップ3がコチラ。
平日している家事TOP3
- 第1位:皿洗い(91.2%)
- 第2位:風呂掃除(82.4%)
- 第3位:洗濯(73.5%)
どちらかというと体を動かす系の家事がメイン。
この辺りはイメージ通りではありますが、仕事で疲れた体にはこたえます。
勤務時間の長短はありますが、少なくとも仕事をおろそかにはできない中で家事をするためにはどんな工夫をしているのでしょうか?
平日に家事をするためにしている工夫
- あらかじめ、家事の内容を決めておく。出来れば、ルーティン化する。(40代)
- ひとつの家事にどのくらい時間がかかるのかを把握し、仕事の隙間時間にねじ込む。同時進行出来るもの、午前中にやらなきゃいけないもの等、優先順位と性質を理解して作戦を立てる。時間を確保するために早起きする。お酒やめた。(40代)
- リモートワークのちょっとした間でおかずを作るなど工夫しています。(30代)
- 家事について、分刻みのスケジュールを立てている(30代)
- 隙間時間を最大限活用する。子どもがお風呂に入りたがらずグズる時間でも隙間時間と捉え、洗濯を進めるなど。(30代
- 仕事をセーブする。持ち帰って夜中にやる。(30代)
- 子どもを妻にお願いして一人で一気に片付ける(30代)
- 寝る時間を減らす事。(40代)
- 短時間勤務とリモートワーク(在宅勤務)を活用しています(40代)
- 朝ごはん準備と洗濯のための早起き。できるだけノー残業で帰宅して晩ごはんを一緒に食べて皿洗い(30代)
- 動くことをやめない。何かしらやれる家事育児をやる。(30代)
- 気合い(30代)
どうですか、女性だけでなく男性もいろいろな努力していることが感じられるコメントの数々!
こういう男性たちからすると、男性は家事をしないと言われるとモヤっとせざるを得ないですよね。
平日は育児の方ができていない…その理由は!?
ここまで家事をしているパパたちであれば、当然育児についても平日から関わっているはず!
ということで育児の実態も聞きました。
平日に育児はしていますか?
- している:52.9%
- ちょっとしている:47.1%
結果的に全員がしている状況ではありますが、「している」と言い切った人は、約半分と家事よりも少ない結果となりました。
その背景は、前述の帰宅時間を見たときにトップについで2割ほどいた「20時~21時台」でも子どもたちが寝てしまっている可能性が結構高いということが考えられます。
家事は深夜でもできますが、相手がいる育児はより時間的な制限がかかる現実が感じられます。
ちなみに、パパたちがしている平日の育児のトップ3がこちら。
平日している育児TOP3
- 第1位:子どもと遊ぶ(73.5%)
- 第2位:お風呂にいれる(64.7%)
- 第3位:食事関連/ミルク・オムツ替えなど/送迎(52.9%)
3位は3つが同率で並びました。
出社・帰宅時間に直接かかわる「送迎」が3位に入っていることは、少し時代の変化が表れているところかもしれません。
街中の光景を見ていても、送迎をする男性の姿は明らかに増えていると感じますよね。
では、そんな時間の限られた育児時間を捻出するためにしている工夫はどんなことでしょうか?
平日に育児をするためにしている工夫
- 育児のためにあらゆる時間を削る(30代)
- 家事と並行にこなすには難しいので、全く相手しない訳ではなく、「1回だよ」とか言って少しでも相手してあげるようにしています。少しは落ち着くので。(40代)
- 妻とできる人ができることをやるというスタンスで分担をせずにやっています。(30代)
- 仕事と家事の時間をギュッと濃縮して、夕方以降の育児コアタイム(我が家だと17時30分~21時位まで)に対応する時間を確保する。子どもたちが寝たあとに仕事の続きをする。睡眠時間は削れる。(40代)
- 仕事の時間を制限する。育児をすることを前提に、限られた時間で仕事をやり切る。やり切れない仕事は納期や質を調整(30代)
- 子ども達が寝てからやらなきゃならないことの段取りを帰宅しながら組んじゃう(40代)
- 出来るだけ、定時で退勤する(40代)
- 早起きして子どもが起きる前にある程度家事を終わらせておく(40代)
- 昼休みを仕事に当てて、極力早く家に帰る事。(40代)
- 朝、妻子どもよりも早く始動する。夜は起きている時間には帰るようにする。(30代)
- 保育園帰宅後のルーティンを確立していること。(30代)
- YouTubeやゲームなど無駄な時間を減らす(30代)
- 子どもと関わる時間は、休養時間と思って、楽しむようにしている。(30代)
家事の時もそうでしたが、一昔前であればママに向けたアンケートで出てきそうなコメントが並んでいるように感じます。
他の調査を見る限り、いまだ女性への偏りが大きいのかもしれませんが、確実にマインドセットが変わった男性層が一定数いることは間違いないのだと思います。
そんなパパたちの家事育児に関する平日の悩みも聞きました。
平日の家事育児の悩みごとはなんですか?
- どうしても家事を優先してしまい、子ども達と向き合えない時がある。(40代)
- どんなに多くのタスクがあっても慣れればこなせるんですが、自分の時間を取れる程の余裕は生まれず、妻に「自分の時間を過ごして」と作ってもらった時間に何をすれば良いか分からず落ち着かず家事や仕事をしてしまうこと。(40代)
- ミーティングなどが時間外にある日は帰りが遅くなってしまう。(30代)
- もっともっとコミットしたいけど家計を支えないといけないので仕事との両立・調整(30代)
- 休憩時間をゼロにしても時間が足りず、睡眠時間が削られる。(30代)
- 妻の方が長時間労働。こちら側の努力というよりも、企業努力が圧倒的に足りないため、かなり頭に来る。俺の大事な妻に何しやがるという気持ち。(40代)
- 仕事から帰って疲れていても、妻はわたしが帰ってきたらようやく子どもたちをパスできる状態になったと思えば、疲れているからといって何もしないわけにはいかないなと思う。つまり「俺も仕事で疲れてるんだよ」なんて言えない。(30代)
- 仕事時間を削ってなんとか対処していますが、仕事が回らない…。(40代)
- 仕事中は妻任せ、出張や残業があるとできない。(50代)
- 子どもの寝かしつけが妻だけになってしまっているから自分の時に寝ない(30代)
- 自分のリラックス時間がなく、朝から晩までタスクを回すことで精神的に疲労する。(30代)
- 出社すると、子どもが怒って、口をきいてくれない。(40代)
- 夫婦で協力して平日も育児家事をしていますが、時間が短く、料理は作り置きが増えたり、子どもとしっかり遊んであげる時間までは取れていないこと。(40代)
- 毎日の時間に余裕が欲しいです。(30代)
- 夜帰ると子どもはだいたい寝てる(40代)
- 平日はひらがなの練習や習い事関係のサポートに充分な時間が確保できないことに悩んでいます。(30代)
「男性だってやってるよ!」という括り方をした発信がしたいわけではありません。
しかし、「家事にも育児にも主体的に向き合っている人たちがいるよ」ということは、しっかりと伝えていきたいと感じるコメントの数々でした。
最後に、それを最も象徴するようなコメントをお届けします。
- 悩んでいる暇はない。(40代)
これぞ、まさに主体的でないと出てこないコメントだと思います。
男女どっちの方がやっているかを競うのではなく、どちらも大変なので協力していきましょう!
今回もご協力いただきありがとうございました。
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