家族の暮らし方の多様性が進んでいます。
そんな中で、首都圏と地方を行き来しながら暮らす「二拠点生活」が注目を浴びていますが、そんな二拠点生活をさらに家族のスタイルに合わせてカスタマイズ。
3学期だけ家族全員、雪国で過ごしている子育てYouTuberいけさんこと、池辺政人さんの暮らしに迫ります!
第1弾は池辺さんがそんな生活スタイルを選んだ目的を聞きました!
妻は二拠点生活の共犯者、子どもたちは・・・
まず、池辺さんの現在の暮らしぶりはどのようなものなんでしょうか?
千葉県松戸市在住ですが、冬の間だけ新潟県の湯沢町に来て家族全員で過ごすという二拠点生活=デュアルライフをしています。
今は湯沢町で子育てをしている様子をYou Tubeで発信しながら、ほぼ毎日楽しくスキーやスノーボードを楽しんでいますね。
子どもは小学校5年生の長女と3年生の長男。
二人は2年前から三学期の間だけ湯沢町にある小学校に通学。
4月に新年度を迎えるときは、再び松戸に戻って今まで通っていた小学校に戻っています。
かなりアグレッシブなスタイルのように感じますが、まずパートナーはどのようなスタンスなのでしょうか?
最初から賛成してくれたのでしょうか?
元々二人とも雪山が好きで、結婚前にはカナダにスキーバムに行ったりするほどの仲間です。
もちろん、今でも車中泊しながら全国を回る旅を一緒に楽しんでくれます。
何より、妻はもともと雪山育ちなので、雪があるところで子育てをすることには大賛成でした。
妻は完全に共犯者です(笑)
では、いきなり三学期だけ、冬山に行くよ!と言われた子どもたちはどうだったのでしょうか??
実は、そのことを最初に伝えたときの様子は動画で撮影して、自分のYouTubeチャンネルでアップしました(笑)
子どもの頃からスキーに連れていき、スキーが大好きな長女は喜び、一方、長男はやや不安そう。
対照的な反応で本当に面白かったです。
基本的に二人とも“毎日スキーができる”という生活については前向きにとらえてくれてよかったです。
一見、パパのわがままに家族が振り回されているようにも見えてしまうかもしれませんが、決してそうではないようです。
まあ、確かにとうちゃんのわがままというのも大いにありますが、子ども達はこんなことを言っていました。
「とうちゃんはわがままでいつも自分勝手だけど、付いていくと必ずオモシロイことばかりなんだw」
そして妻も「夫は超ワガママで自分勝手で自己中心的だけど、ついていったその先はいつだってオモシロイ!」。
本当にありがたい家族です。
未来を乗り越える「生きる力」を子どもたちに!
思いついても実行するには勇気がいるものです。
池辺さんはどういうきっかけで、このような生活スタイルを選ぼうと思ったのでしょうか?
我々が育った時代以上に、今は世界がどんどん変化していることは感じていました。
そんなある春休みの日、自宅駅近くの学習塾ビルからものすごい数の小学生が出入りしている姿を見て
「良い学校に進学して、良い大学に入って、良い企業に就職するため塾に行くって我々の子どもの頃から全然変わってないじゃん!」
と思ったんですね。
世の中の状況は変わっているのに教育は変わっていない。
これはこのままでは良くないと思ったんです。
じゃあ、どうしたらいいのかと考えたときに、変化が激しく予測できない未来を乗り越えられる「生きる力」をつけてほしい、どんな環境にも柔軟に対応できる多様性とグローバリズムを育ててほしい!と考えたんです。
その一つの方法として考えたのが、今回の雪国との二拠点生活です。
価値観も環境も人も違う二つの場所で暮らすことは、一か所にいるよりも価値観を広げますし、対応力も必要です。
特に頭も感覚も柔軟な時期だからこそ、こういった経験がいろいろな力をはぐくむことにつながると考えています。
もうひとつは、子どもたちが何よりも夢中になっているのがスキーだったので、本人たちが乗り気でしかも体力的に伸び盛りの今、夢中になれることを思う存分やれる環境を与えてあげたいとも考えました。
明日いつも通りに目が覚めると思ったら大間違いだぞ!
そして、池辺さんにはこういう行動を通じて、メッセージを送りたい人たちがいるそうです。
自分と同じ40代くらいの人たちです。
僕ら40代は不遇な世代でもあると思っています。
ベビーブーム最後の世代で人口過密時代の競争社会にもまれまくって育ち、微妙にバブル時代からも外れバブルの恩恵を受けることもなく、就職氷河期第一世代で何百社も面接受けるとか、今では考えられない境遇でした。
インターネット第一世代と言われているのにネットリテラシー低かったり、しまいには大企業のリストラ対象世代に入っちゃったりして。
でも、そんな境遇で今日まで生きて来たんだから、これから先だってどんな困難にぶつかったって必ず生き抜く力をつけてきたじゃないですか!と思うのです。
年齢を重ねると、家族がいたり、仕事のことだったりと、変わりたいと思っても一歩を踏み出すことって躊躇しがちだと思います。
でも、思ったときにフルスロットルでアクセルを踏まないと、もうその瞬間は戻ってきません。
これって若い時も今も変わりませんよね。
僕の心にいつもこの言葉があります。
「明日いつも通りに目が覚めると思ったら大間違いだぞ!」
だから大事なことは明日に先送りしないと決めています。
また明確な目標は1年先までしか考えないと決めています。
ショートスパンで濃厚な人生を送るんだと決めています。
だからこの言葉を僕と同じ世代のパパに贈ります。
「人生楽しんだもん勝ち」
そう思って、一緒に楽しんでいきましょう!
話を聞いているだけで、自分は何がしたいんだ?という自問がわいてくるほどエネルギッシュな池辺さん。
勇気をもって一歩踏み出した人の背中はまぶしいですね。
さて、第2弾は、気になる子どもたちの学校について、3学期だけ移住すると学校はどのようになるのでしょうか?
次回もお楽しみに!