みんながご機嫌でハッピーな雰囲気の家庭で過ごしたい!
きっとみんながそう思っていると思いますが、現実はなかなか難しいところです。
仕事に家庭に忙しく余裕がない中ではイライラしがちですよね。
今回は「家庭の雰囲気が悪い」と感じ、悩むパパからの相談にアドラー式子育ての熊野英一さんがアドバイス。
犯人探しではなく、仲間として立て直す第一歩を考えます。
犯人探しが夫婦のイライラを強めてしまう
共働きで2人の保育園児を育てています。
子どもたちが自由すぎるせいでもう毎日カオスな状況のため、妻は常にキレ気味で、家庭の雰囲気が悪くてイライラします。
この状況はなんとかならないのでしょうか?
家庭の雰囲気が悪いことに悩んでいるという声はパパママ問わずたくさん聞きます。
そして、そのほとんどには共通点があるように感じます。
今回はその共通点も踏まえて、どのようにしていったらいいか?考えていきましょう。
「誰かのせい」にすると行き詰まる
改めて今回の質問を見てみましょう。
問題は「家庭の雰囲気が悪いこと」なんですが、その原因として「妻がキレ気味であること」と「子どもたちが自由すぎること」が挙げられているように感じます。
そして「その結果イライラしている自分は悪くない」という言い方にも感じますよね。
つまり「妻と子どもたちのせいで家庭の雰囲気が悪いわけで、自分は悪くない」と誰かの責任としている状況です。
まさにこれが相談の共通点。
「家庭の雰囲気が悪いのは自分以外の誰かのせい」と原因を追究し、犯人扱いしている状況です。
でも、これは今回であれば悩みを相談しているパパの目線であり、同じ状況をママから見たら違う言い分になると思います。
おそらく「自由すぎる子どもをパパがなんとかしてくれないからイライラする」という視点も出てくるように感じます。
つまりこの状況、犯人は一人ではないのです。
それぞれの目線から見れば、それぞれが悪いと感じていて、擦り付け合っているのだと思います。
一見それぞれの言い分は確からしいものですが、傍から見れば勝手な言い分でもあります。
夫婦のイライラは“余裕不足”から起きる
しかし、よく考えてみると、子どもが自由に過ごすのは悪いことではないですし、そんな子どもたちのふるまいに対応できないママがイライラするのも至極当然のこと。
そして、そんなカオスな状況を見てイライラするパパ自身もまた当然のことだと思います。
あえて、雰囲気を悪くしようとしている人はいません。
子どもが自由でもママにそれを温かく見守れる余裕があれば、またパパ自身が、ママがイライラする前に子どもたちの対応をしたり、例えママがイライラしてもそれを受け止める余裕があれば、家庭の雰囲気は変わってくると思います。
つまりは余裕がないからこそ起こること。
裏を返せば、みんな余裕が持てないほど全力で頑張っている証拠とも考えられます。
家庭の雰囲気を変える第一歩は「ありがとう」
不安な人が見えていないものとは
アドラーはこんな言葉を残しています。
アドラー心理学のポイント
「人は不安にとらわれると、自分のことで精いっぱいになり、仲間の存在が見えなくなる」
子育てをしている中では、これからもちゃんとやっていけるのか?子どもたちはちゃんと育っていってくれるのか?などたくさんの不安があって、それを払しょくするためにも全力で頑張っています。
そして、余裕がなくなった結果、視野が狭くなり、本来の仲間であるパートナーの存在が見えなくなってしまうというのです。
もちろんパパもママも忙しい状況はなかなか変わらないと思いますが、ほんの少しだけ視点を変えて、パートナーを敵視せずに仲間として見ていくことができると、状況は変わるはず。
どっちの方が大変か?誰がいいとか悪いとか言いたくなるのはわかりますが、結論としてはどっちも大変でどっちも良くも悪くもあると思うので、一回冷静になってみましょう。
家庭の雰囲気が悪いときほど、自分から整える一言を増やす
相手が「なんとかしよう」と言ってくるのを待っていても、いつになるかわかりません。
「謝った方が負け」みたいな感覚はいったん置いておいて、自分から始めてみるのが一番早いと思います。
まずはお互いが協力できる環境を整えるための関係づくりです。
忙しさは変えられないまでも、互いに感謝され、認め合いながら望めば心には少し余裕が生まれるはずですよね。
だったら、ちょっとしたことでも「ありがとう」と感謝を伝えることなど当たり前のことからはじめてみてはどうでしょう?
もちろん「ありがとうとか言ってないでやって!」などと言われることもあると思いますが、そこは日常の積み重ね。いつかは冷静に話し合えると信じて続けてみてください。
そもそも自分にもできていないことがあるでしょうし、相手の言い分にもきっちりフォーカスして考えられるようになれば、互いをねぎらい合えるいい雰囲気の家庭に近づけると思います。
熊野さん、ありがとうございました!
改めておさらいすると…
ポイント
- 雰囲気が悪いのは、誰か一人のせいじゃないことに気づく
- 視野を広げてパートナーを敵ではなく仲間と考える
- 冷静な話し合いができる関係を気づくために、感謝を伝えるなど当たり前のことを続ける
何か良くない状況の時に、自分のできていないことに意識が向く人はなかなかいないと思います。
他責志向になったときこそ、自分のことも見直して、仲間を信じて前を向いていきましょう。
著書のご紹介
また、熊野さんのアドラー式コミュニケーションの講座では、家庭はもちろん仕事でも使えるコミュニケーションのコツを学ぶことができます。
「子育てが思い通りにいかない」「仲良くしたいのに夫婦関係がギクシャクしてしまう」「職場の人間関係がうまくいかない」など、悩みを抱える方は自分で解決できるためのコミュニケーション術を学びます。
こちらも気になった方はぜひチェックしてみてください!
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