子育てでよくある困りごとについて、専門家に直撃インタビューする子育てインフルエンサー「ねんねママ」のコラボ新企画!
今回は子どもの健康を守るためには大切だけど、子どもが嫌がる『予防接種などの注射の対策法』について、東京都世田谷区の「HappiTomo LAND(HappiTomo CLINIC)」の小児科医「とも先生」に聞きました!
家にたくさん貯まっている意外なものが役に立つのです!
パパが病院に連れていく時に押さえてほしいこと
パパしるべ編集長のジョージです。
SNS累計20万フォロワーを誇る、寝かしつけや教育に関する子育てインフルエンサー「ねんねママ」さんとのコラボ動画企画第2弾!
今回は、現役の小児科医でありながらSNSでも精力的に発信をする「とも先生」にお話を聞きました!
パパに頼むと…ママたちの懸念
今回お話を伺ったのは、この11月、東京都世田谷区に新しいクリニック「HappiTomo LAND(HappiTomo CLINIC)」オープンしたばかりの小児科医で、SNSでも精力的に発信をしているとも先生。
男性の育休取得率も上がり、また子どもの緊急事態に会社を休む男性も珍しくなくなってきた中で、我々の感覚では病院に子どもを連れていくパパが増えているように感じます。
とも先生の肌感としても、実数こそわからないものの、パパが連れてくるという話はたくさん聞くとのこと。
ただ、ねんねママさんのところには、周りのママさんたちからこんな声も届いていると言います。
「診察券はどこ?どうしたらいいの?母子手帳ケースは?とか…いちいち聞かれてなんもわかってないじゃん!って思ったり…」
これには、僕もとも先生も苦笑い。確かにそういうパパもまだいるかもしれませんね…。
では!とも先生に質問!
パパが病院に連れていくときに、これだけは押さえておいてほしいことはなんでしょうか?
-とも先生-
まずは“症状の経過”。
例えば風邪で受診する場合は、いつから熱が出たか?ということは、インフルエンザなどのでは何日間休めばいいかの基準のひとつになるので、押さえておいてほしいと思います。
続いては“体重”。
子どもの場合、薬を出すときに体重換算をする場合があるからです。もちろん月齢や年齢というケースもありますが、特に解熱剤は体重で換算するので、だいたいでいいのでわかっていてもらえると助かるなと思います。
そして、“食べられているか?眠れているか?”。
これは特に小さい子で重要なポイントです。ミルクは普段の何割くらい飲めているか?とか咳で全然眠れていない、という状況などが分かると、大きい病院を紹介する目安になるので押さえておいてほしいです。
“症状の経過”“体重”“食べられているか?眠れているか?”全て基本的なことではありますが、連れていく前にしっかりと押さえておきましょう。
また、とも先生はこうも言っていました。
-とも先生-
子どもは急激に悪化することもあります。なので、心配だったらとりあえず連れてきてください。
あと、これといった原因がわからなくても“泣く”とか“機嫌が悪い”というのも大事なメッセージの場合があるかなと思います。
この温かい言葉には、ねんねママさんも…
-ねんねママさん-
このくらいで連れて行っていいのかな?大したことないんじゃないかな?と思ってしまうと連れて行くのを躊躇しちゃうこともあるから、そう言ってもらえるとありがたい!
そう、絶賛していました。
注射の救世主は冷凍庫で眠っているアレだった!
最近は痛くないものも出ているけど…
冬を迎えて、子どもたちの健康管理に気を遣う時期。
日常の感染を防ぐ努力をするのはもちろんのこと、予防接種も大切ですよね。
ただ、子どもたちにとって「注射」というものは、なかなかのハードル。
実際にねんねママさんは一人目でかなり苦労された様子。
-ねんねママさん-
上の子は連れていくだけでも泣きわめいてしまって大変でした。
あまりに前から伝えてしまうと毎日夜眠れなくなってしまったり…本当に難しかったです。
実際にそういう子たちに日々向き合っているとも先生からすると、どうなのでしょうか?
-とも先生-
実際に病院に入るときから泣いてしまっているお子さんもいますし、待合室は大丈夫なんだけど、診察室に入って『じゃあ、やりますよ』となったら泣いちゃう子もいます。
でも、小児科医としてはもう打つしかないわけです。実際、痛いのは注射を指すときだけではなくて、ワクチンを入れる時も痛いので、勢いよく入れるのではなくて、少しゆっくりと入れてあげることもあります。
ただ子どもの場合は、痛くて泣くだけではなく、状況が怖くて泣いちゃうケースもあるので、そういう時はできるだけ早く終わらせてあげるということもあります。
小児科医の先生もいろいろと工夫してくれているんですね...。
注射の痛みはおさえられる?
最近はインフルエンザの予防接種で言えば、鼻から噴射する「フルミスト」という方法も出てきて、注射が苦手な子どもを持つ親にとってはありがたい限りですが、ほかの予防接種ではそうもいきません。
では、注射の痛みを和らげる方法なんてあるのでしょうか?
-とも先生-
ひとつは事前に冷やしてきていただくといいと思います。
直接だとやけどしてしまうことがありますが、保冷剤をタオルなどで包んで注射を打つところにあてて、感覚を鈍くしてあげるということが、ひとつの方法ではあります。
子育て家庭であれば、きっと家の冷凍庫を探せばいくつか入っているであろう保冷剤が効くとは!
でも、これどのくらい前から冷やしておけばいいんでしょうか?
-とも先生-
10分から20分くらい冷やしておけば十分だと思います。
最近は予約制をとっていて待合室であまり待たないことも多いと思うので、そう考えると家を出る前から冷やし始めて、診察室に直前まで冷やしておくような感覚ではないでしょうか。
またねんねママさんからはこんな質問も。
-ねんねママさん-
先生にここを冷やしておいたので、ここに打ってくださいって頼むことはできますか?
-とも先生-
できれば二の腕あたり。ただ、よほど違う場所でなければ大丈夫です 笑
なるほど、これは安心ですね。
これを知っておくと、子どもにただ「予防接種に行くよ」と予告するだけでなく、「実は痛くない方法を知っているけど試してみない?」と言えるという良さも感じます。
また、一度痛くない経験をすれば克服できる可能性もありますし、兄弟であれば上の子が痛がっていない様子を見れば、下の子もきっと怖くないと思えるような気がします。
これはいいことを聞きましたね!
あんまり謝らないで...
嫌がる子がいろいろいる中で、注射を打つときに親にやってほしくないこともあるのでしょうか?
-とも先生-
接種のときの声かけとして『痛いよね、ごめんね』みたいなことを言われると、なんか悪いことをやっているような、パパママから悪いことを受けているような認識になってしまうので避けてほしいです。
もちろんあくまで子どものために注射を受けていると思うので、そこはポジティブに『頑張ろう』といった声かけの方が子どもにとってもいいと思います。
子どもがあんまり泣いていると、ついつい「ごめんね」って言っちゃいますよね。
気を付けましょう。
テーマパークみたいなクリニック
優しい雰囲気で親しみやすさ満点のとも先生がいる「HappiTomo LAND(HappiTomo CLINIC)」は、ねんねママさん曰く「子どもがまたあそこの病院に行きたい!」というような場所だとか。
-とも先生-
テーマパークのようなクリニックをテーマにしています。
街をイメージしていて、スタッフは街の住人という考え方なので、病院っぽさを出さないように基本的に白衣は来ていません。
これは新しいですね!
残念ながら椅子が動いたり、着ぐるみで診察するようなことはないそうです(笑)。
ただ…
-とも先生-
クリスマスの時期は、ちょっと考えています。
とポツリ。これは楽しみですね!体調を崩してなくても行ってみたいと思いました。
とも先生、ありがとうございました!
今回のインタビュー、完全版はYouTubeで観ることができます!
記事の中で紹介したこと以外にも、オンライン診療の話などいろいろなお話を聞いているので、気になった方はぜひチェックしてください!
HappiTomo LAND(HappiTomo CLINIC)